ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

手打の田毎 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2014年08月17日 | 岐阜県(岐阜)

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岐阜でうどんの「田毎(たごと)」と言うと六条にある大店が有名だけれど、こちらは柳ヶ瀬の東、美殿町(みとのまち)にある小さな店。小さな町だが、この美殿町には創業100年を超えるような古い商店がいくつか残っている。自分もこのうどん屋のことは最近まで知らなくて、この近辺をウロウロした時に初めて見つけた。創業は1960年代の半ばとか。店先に年季の入った岡持ちが置いてあり、佇まいからなんとなく「旨そうだな」と感じたので日を改めて訪問。

店はカウンターといくつかのテーブル席という小さなお店。主人が厨房に、給仕の女性(女将さん?)がひとり。最初はにこみうどん(味噌煮込み)を頼もうと思っていたが、この日はとても暑く、そんな気になれなかったので「ころ」を注文(※ころとは冷やしたうどんに少量の冷たいつゆがかかったものです)。上にのせるものが、揚げか天かすで選べるというので、揚げでお願いした。カウンターの上にはものすごく派手に衣をまとった海老天が揚げ置きされ、ずらっと並んでいて壮観。一押しなんだろう、厨房内にぶら下がった黒い札の品書きとは別に、壁に貼られた短冊には「天~」というのが多かった。食べてみたかったが、ちょっとこの日は自重。

あっという間に丼に入ったころが供される。かなり時間が短かったので、昼時に備えて置いてあったものかもしれない。うどんはこの地方の古い店には珍しくコシがあるもの。ころだったからかもしれないが意外だった。甘めのつゆと甘く煮た揚げ、それにワサビが合うんだなー。旨い。あっという間に胃の中へ。

この日、他の客は皆にこみうどんを食べていた。暑い日だったけれどやっぱり旨そうだ。今度は自分もにこみにあの海老天をのっけたい。札の品書きにはいわゆる定番の他にも、ご飯ものや、聞き慣れない品がいくつもある。「しっぽく」、「はんさん」、「時次郎」。どんなのが出てくるのか気になるなァ。(勘定は¥600)

この後の記事はこちらこちら

※残念ながら平成29年6月20日を以って閉店されました。

 

 ↓ 写真は近くの神田町で見つけた妓楼建築(もう使用されていない?)

Photo_12

手打の田毎

岐阜県岐阜市美殿町40

 

(手打ちの田毎 たごと 田毎 手打ちうどんの田毎 手打うどんの田毎 閉店) 

コメント
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