ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Assume Nothing, Question Everything. : The Very Best of Stiff Little Fingers

2014年08月23日 | パンク・ニューウェーヴ

Slf

Assume Nothing, Question Everything. : The Very Best of Stiff Little Fingers (2012)

廉価ではあるが内容が充実しているお気に入りの「Music Club Deluxe」シリーズ。英Demon Recordsの企画盤で、今回購入したのは、70年代のロンドン・パンクの重要バンドのひとつ、北アイルランドのベルファスト出身でジェイク・バーンズ(Jake Burns)率いるスティッフ・リトル・フィンガーズ(Stiff Little Fingers)の2枚組ベスト盤。曲順は年代順ではないものの、これまたなかなか素晴しい選曲で、彼らの重要曲は網羅されている。

彼らのアルバムを全部持っている訳ではないが、とりわけ初期の4枚はアナログで聴きまくった。ロンドン・パンクの面々の中では、クラッシュ(The Clash)と並んで政治色の強いバンドと捉えられていて、歌詞にもそうした面がよく出ている。でも直接的な言葉ではなく、比喩的な言葉の引用が多く、センスが良かった。それに少し哀愁を感じさせるメロディ。レゲエを上手く採り入れたこともクラッシュと共通していた。この2枚組でもやはり、初期の無理して叫ぶようなジェイクのダミ声とメロディはグッとくる。もちろんレゲエのリズムの曲もいいアクセントになっている。

彼らが90年代初めに初来日した時にはライヴを見に行った。クラブチッタ川崎だったかな。当時のベースは元ジャム(The Jam)のブルース・フォクストン(Bruce Foxton)だったはず。なんだか不思議な組み合わせだなぁと思っていた覚えがある。少しジェイクが太っていたけれど(今ほどではない)なかなかいいライヴだった。当時は同じ時期にシャム69(Sham 69)の来日ライヴもあって、ジミー・パーシー(Jimmy Pursey)が、「あいつら(スティッフスのこと)なんて偽物のパンクだ!俺らが本物だ!」なんてアジっていたけれど、ライヴの出来はスティッフスの方が格段に良くて(笑)、シャム69の方は肝心のヴォーカルが酷いもんだったことが印象的だった(なぜかそのシャム69の公演はCD化されたのだ→今聴いても酷い…)。

今まであまり知らなかったけれど、その後も何回か来日していて、なんと今年も3月に来日(東京のみ)していたらしい。全然知らなかった…。ちょっと名古屋にも寄ってくれれば良かったのに。

amazonにて購入(¥893)

  • CD (2012/3/20)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: Music Club Deluxe
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