ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

自家製麺 いづみ @愛知県小牧市

2014年08月26日 | 愛知県(尾張)

今年になって熱田区から移転してきたという「自家製麺いづみ」。熱田区では「いづみ飯店」という名前だったそうで未訪問。ラーメン目当てというよりは、「陳麻婆豆腐」が目当てで興味が出たお店。街から外れ、本当にこの道で合っているかと少々不安になるくらいの山道の途中にある。初めて行った時は夜だったので、店がありそうな気配が無く、心配になったほど。建物は居抜きなのかな、新築ではなさそうだけれど、どうだろう。駐車場に車を停め、店の中へ。入ってすぐのところには製麺スペースがある。「自家製麺」を謳うだけに、こちらで製麺するのだろう。店はコの字型のカウンターのみだがけっこう広い。御夫婦2人でやっていらして、調理も役割分担をしている。メニューは多くなく、以前の中華飯店の時からメニューを絞っているようだ。

もうすでに何度も伺っているが、最初に訪問した時に食べたのはもちろん陳麻婆豆腐。慣れた手つきで、あっという間に出来てきたが、しっかり辛味と花椒の痺れがあり、旨い。ただただ辛いだけの麻婆豆腐は閉口してしまうが、こちらはしっかりとしたコクもあり、香辛料を控えたり媚びていない大人の味で、レンゲが止まらない。

別の日にはチャーハンもいただいた。主人の無駄の無い熟練の調理作業に見とれてしまう。ラーメン屋ではなく、ベテラン中華料理屋の手つきとでも言おうか。シンプルな玉子チャーハンで、とてもいい塩梅で旨い。

担々麺は芝麻醤の胡麻の風味が効いてさほど辛くなく、誰にでも食べられるレベルの辛さ。辛すぎたり、痺れが強過ぎるとスープが分かりにくいが、ほどほどでバランス良く、食べ易い。自家製の麺は思ったほど主張しないストレート麺。この担々麺もなかなかレベルが高いなぁ。

基本のラーメンにはチンゲン菜、もやし、葱、チャーシュー、メンマがのっている。カエシの効いたスープはやや濃いめ。メンマの食感がいい。いわゆる今どきのラーメン屋のものと違い、中華料理屋のラーメンらしい一杯。そういえば、こちらは麺を茹でた後に、テボを珍しい自動水切り器に突っ込むので、音でびっくり。

僻地にあって、車無しにはどうにもならない場所なので客入りを心配してしまうが、どのメニューも味にメリハリがあり、それでいて洗練されていて、旨い。わざわざでも車を走らせてしまう店だ。この主人の作る他の四川料理も食べてみたかった…。メニューは少ないが、まだ食べていないものもすぐにいっちゃうだろうなァ。

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自家製麺 いづみ

愛知県小牧市林1863

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