Let Me Get By / Tedeschi Trucks Band (2016)
レヴューする予定のCDがたくさん詰まっているが、参加予定のライヴ(3月30日)が迫っているのでこちらを先に。今年に入って発売されたテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の3枚目のオリジナル・アルバム。何故か分からないがアルバム毎にレーベルが違う彼ら、このアルバムはFantasyから。Fantasyレーベルと言えば、何と言ってもクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(Creedence Clearwater Rivival、C.C.R.)で有名。(今なら引く手あまただろうに)どういう経緯でこのレーベルを選んだのかは分からないがちょっと興味深い。
このアルバムはアナログ録音だとのこと。今までもそうじゃなかったの?と思うくらいアナログっぽいテイストの音楽を演る彼らだが、何か期するところがあったのだろうか。スーザン(Susan Tedeschi)のハスキーな声も最初は印象が薄かったが、聴いているとだんだん心地良くなり、ここぞという時にはガッツがある歌声なので大好きになった。デレク・トラックス・バンド(The Derek Trucks Band)時代のちょっとクセのあるリード・ヴォーカリスト、マイク(Mike Mattison)の扱いは気になるが…(このバンドにも在籍中)。このニュー・アルバム、特に音楽的新機軸が見られるわけではないし、大所帯(ツインドラムの総勢12名)の特徴はアルバムではあまり感じられないが、聴き重ねるとじわじわと味が出てくるスルメのように渋い。相変わらずキャッチーな曲が多いわけでもないし、目玉のデレク・トラックス(Derek Trucks)のスライド・ギターを武器にして強調した曲がさして多いわけでもない。なのに聴いていると何とも言えずクセになる控えめなところが真骨頂。気負いがないというか、自然体というか。さぁ、もうすぐ来日公演(3月30日名古屋公演、しかも大好きな会場、名古屋市都市景観重要建築物の名古屋市公会堂!)。2年ぶり。楽しみ。
前回2014年の来日公演はこちら
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- CD (2016/1/29)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Fantasy