12 Hits & A Bump / Nicklebag (1996)
スティーヴィー・サラス(Stevie Salas)とバーナード・ファウラー(Bernard Fowler )のユニット、ニッケルバッグ(Nicklebag)の唯一のオリジナル・アルバム。日本語読みだと人気(らしい)バンド「Nickelback」と間違いやすい。バーナードはストーンズ(The Rolling Stones)ファンには馴染みのヴォーカリスト。80年代のミック(Mick Jagger)のソロ・ツアーの頃からサポートを始め、以後ずっとストーンズを支えている実力者。日本のアーティストとの縁も深い。歌が上手いのはもちろん、様々なタイプの音楽に対応出来る懐の深さが持ち味。でもその実力と人柄、それにキャリアのわりには自分名義のソロ・アルバムは少なく(やっと2007年と2015年に1枚づつ)、ずっと裏方あるいはこうしたユニット、セッション・マンとしての活躍がメインなのはショービズの難しいところ。
基本の音楽性はギターのスティーヴィー・サラス寄り。ファンク・テイストのハードロック。バーナードはいつものソウルフルな歌い方は引っ込めて、ハードロック寄りに歌っている。ただその歌い方が逆に没個性になってしまっていて、あまり面白みがないのも事実。音楽としての完成度はとても高いのだが、2人が合体して簡単に予想出来る範囲というか…。カヴァー曲はファンカデリック(Funkadelic)の2、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の8、ボウイ(David Bowie)の12、ツェッペリン(Led Zeppelin)の13など。ゲスト・アーティストも豪華なこのアルバム、ロン・ウッド(Ron Wood)、リサ・フィッシャー(Lisa Fischer)、ダリル・ジョーンズ(Darryl Jones)と現在のストーンズ・ファミリーの他に、バーニー・ウォーレル(Bernie Warrell)やTMスティーヴンス(T.M. Stevens)などすごい面々が参加している。
中古店にて購入(¥108)
- CD (1996/5/28)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Iguana Records