坂本龍一の音楽 - Early Best Songs / 坂本龍一 (1999)
坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)の78年のファースト・ソロ・アルバム「千のナイフ」、79年に参加した渡辺香津美のアルバム「KYLYN」、81年の古楽器ユニット、ダンスリーと組んでレコーディングした「THE END OF ASIA」というコロンビア(DENON)時代の作品を集めた12曲入りコンピレーション。自分はYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)世代なので、坂本龍一の音楽を最初に聞いたのはもちろんYMOから。1980年のライヴ+αのアルバム「パブリック・プレッシャー」に収録されていた好みの曲4が坂本龍一のソロ曲だと知ってのち、それらのオリジナルを聴いたのは当時FMで放送された特集番組で(だったと思う)。メンバーのYMO以前の軌跡を追う、みたいなテーマの番組だったはず。それをカセットテープに「エアチェック」(死語)して何度も聴いた。ただ曲名やユニット名を書き残さなかったので、どの曲がキャリアのいつ頃の曲かは分からず聴いていたはず。あのテープ、まだどこかにあるかな…(日立マクセルやソニーじゃない無名のメーカーのカセットテープを使ってしまって後悔したなァ、そういえば)。
この坂本の初期の作品群を聴いていて、当時そのカセットテープで聴いた曲がいくつか出てきた。懐かしい。音楽以外の記憶(どんな部屋で聴いていたとか、どんな機器を使ってエアチェックしたとかの些細な事)も甦ったりするのでちょっと動揺する。人間の記憶ってすごいなァ(最近の事はすぐに忘れるのにね)。YMOで再演された1や4はアレンジもそう変わらないので、曲として「出来ていた」ということだろう。他は全てとは言わないが、フュージョンっぽい曲も含めて確かにYMOに繋がりそうなピアノ中心の坂本龍一らしい手触りの曲が並ぶ。
中古店にて購入(¥180)
- CD (1999/9/18)
- Disc : 1
- Label : コロムビアミュージックエンタテインメント