JR・明智鉄道・恵那駅前の路地を入ったところにある五平餅の店「あまから本店」。正確には分からないが創業は50年以上前だとか。実はこの近所の食堂を目指して来たのだが、まだ準備中。そこで近所をウロウロしていて目に留まった。古体な店構えの店先ではまだ何も焼かれていなかったが、暖簾をくぐり「1本だけでもいいですか?」と尋ねると「どうぞ中へ」と招かれた。外の看板にあった「くるみ五平餅」をお願いしてしばらく待つ。中では女性3人が賑やかに作業中。中にはテーブル席も用意されていて、定食やおでんも扱っているようだ。こちら特製の味噌はおみやげとしても売られている。しばらくすると味噌の焼けるいい匂いが漂ってきた。
1本だけで申し訳ないが手渡してもらい、店を出て歩きながらいただいた。ふつう五平餅は平たい楕円形が多いが、こちらは小さい玉子型が三つ串に刺さっている。味噌たれには胡麻とくるみが入っているらしい。味噌の色は淡く、信州味噌だろうか。香りが堪らない。食べてみるとやや甘めの味付けで、もちろん間違いのない旨さ。焼けた味噌の香ばしさと胡麻由来の甘さが、中部地方で一般的な豆味噌の濃い味の五平餅と違って穏やか。これを定食にするとさすがにご飯は付かないが、串6本と味噌汁と漬物になるのだとか。これとセットになる味噌汁ってどんな味の味噌汁だろう。(勘定は¥100/本)
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↓ 車で移動し中山道大井宿(明智町)の「日本大正村」へ。「逓信資料館(旧・明智郵便局)」(明治8年・1875・建造)。建物に入った入口横にはガラス戸のついた電話室が。
↓ 入口から入って見上げると2階内窓には欄間のよう彫り物がある。凝ってます。元からこのモダンなパステル・ブルーに塗られていたのかな。
↓ 旧郵便局の隣も渋い。酒屋兼米屋兼何でも屋といった風情の「またほん」。創業は大正12年(1923)。変わった名前の店だが「マッターホルン」に由来しているのだとか(笑)。
↓ 「JAひがしみの明智支店」(昭和10年・1935・建造)。表は入口以外は古そうには見えないが、裏にまわると住み込み用だろう階段が見え、古いタイプの木造住宅だということが分かる。
↓ 下左「旧・明智役場のち八光館(製糸場)」(明治中期頃建造)。現在は一部が駄菓子屋になっているよう。右は町で見つけた写真館「ささき」。一部にモダンな雰囲気が残っていた。
岐阜県恵那市大井町295-12
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