ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

From The Vault : Live At The Tokyo Dome (Tokyo 1990) / The Rolling Stones (DVD+CD)

2016年03月18日 | DVD

From The Vault : Live At The Tokyo Dome (Tokyo 1990) / The Rolling Stones (DVD) (2015)

おっと、ちゃんと予約して昨年購入したのにこれをレヴューするのを忘れていた。ストーンズ(The Rolling Stones)のアーカイヴ映像を蔵出しするシリーズ「From The Vault」の第4弾は、初来日時の東京ドーム公演。特に珍しくもない映像なので、正直発売が発表された時は残念感が先に来たが、世界的、あるいはバンド的に見たらキャパのでかい東京ドーム10公演を連日超満員にして異常な盛り上がりを見せた日本公演は記念碑的な扱いになってもおかしくはない。チケット争奪戦も凄まじかったこの来日公演、実は自分は参戦していない。当時東京に住んでいたにも関わらず。ちょうど公演時は兄が住んでいたオーストラリアのシドニーに長期居候するために来日直前に離日していたのだ(タイマー録画で来日公演のテレビ放送はVHSに録画した)。でも暇にまかせて遊びに行っていただけだから行こうと思えば日程をずらすだけ。1982年頃からではあるが、熱心なファンを自負しているにも関わらず、この時期は一番ストーンズに対して盛り下がっていた頃で、この一大イベントに全く乗っかることが出来なかったのだ。

来日に至る流れは追っていたので、もちろんニュー・アルバム(当時)や全米公演も音や写真、映像を含めて把握はしていたのだがずっと冷めたままだった。当時自分が一番ハマっていたのはニューヨーク、ロンドンの各オリジナル・パンクの後追いで、対極にあるキーボードたっぷりのビッグバンド的なストーンズの演奏にうんざりしていたこともある。再結成(といって差し支えない状態だった)したストーンズの演奏やアレンジ、プロダクションは明らかにミック(Mick Jagger)のソロ・ツアーを下敷きにしており、何だかしっくりこなかった(ミックのソロ・コンサートは名古屋市国際展示場に見に行ったが…)。ミックのコンサート衣装がダサかったのはこの時だけじゃないけれど(笑)、ニコニコと愛想の良いキース(Keith Richards)、下手くそな絵で個展まで開いてしまうロン・ウッド(Ron Wood)、装飾過剰なマット・クリフォード(Matt Clifford)やチャック・リヴェール(Chuck Leavell)のキーボード、何から何まで気に入らなかったのだ。シドニーで知人のオーストラリア女性と喋っていた時に来日公演の話になり「そんなにファンなのにわざと行かないなんて意味が分からない」とまで言われたことを思い出す(←ごもっとも・笑)。

で、今回の映像発売で久しぶりにそのライヴ映像を拝見(正確に言うとオフィシャル音源は既にネット・ダウンロードで聴いていた)。うーん、やっぱりダメだ…。のめり込めない。音だけならそうでもないんだけれど。ミックのあの「昨日床屋さんに行ってきました」的なヘアー・スタイルが駄目なのかナ(笑)。行かなかった事を後悔しているか?…ハイ、もちろんしています。ビル・ワイマン(Bill Wyman)を見逃してしまったことは特に(ビルはこの後脱退)。意地を張り過ぎたかも。結局、自分のストーンズ・ライヴ初体験は、1995年の「Voodoo Lounge Tour」のオーストラリア・シドニー公演までお預けになったのだった…。

シリーズの記事はこちら 1981年 1975年 1971年 

amazonにて購入(¥5,399)

  • Format : CD+DVD, Dolby, Limited Edition(2015/10/14)
  • Language: 日本語
  • Region : Region2
  • Size : 1.33:1
  • Disc : 4
  • Label : ワードレコーズ

 

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