ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大地のかりんとう(山本佐太郎商店) @岐阜県岐阜市

2016年03月13日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

ネットやTV、様々な媒体で取り上げられ、引く手あまたという「大地のかりんとう」を販売している明治9年(1876)創業の岐阜市の老舗油問屋「山本佐太郎商店」。いつ行ってもシャッターが閉まっていたが、日曜は休みのようだ(問屋だもんな)。この日は土曜だったのでシャッターは上がっていた。店の横に駐車場があるが、油の缶が積み上がっているし、店はすごく地味なので、ここが問屋さんなのだというのが実感できる。店に入っても作業場然としていて、小売りはしていなさそうだが、小さな台の上にお目当ての「大地のかりんとう」が何種類か置いてあった。そもそもこのお菓子は和菓子職人で本も出版している町野仁英(まっちん)氏と、この油問屋の4代目・山本慎一郎氏がコラボして作り上げたものだそうだ。このまっちんという人は、近く「大名古屋ビルヂング」にも出店するという同市の「ツバメヤ」のお菓子にも関わっているんだとか。黒糖、塩、天空古来茶(ほうじ茶)などがあり、試しに「塩」を選んで買ってみた。

家に持ち帰って家族で食べる。しっかりと硬いかりんとうは見た目はごく普通。さすがに一般的な黒糖由来の濃い甘さと苦さは無い。塩がまぶしてあるのかなと思ったがそうでもなさそうで、直接塩を舌に感じるわけではないが、しっかり塩っぽさを感じる不思議な味。米油で揚げられているらしく、べとつかない(福祉施設で手揚げされているんだとか)。密集した圧縮感とゴリッと噛み砕く硬めの食感が旨い。以前は長時間揚げることからあまりよろしくないお菓子というイメージがあったかりんとうだが、素材や油にこだわって作られているので安心だろう。今まで自分から選んでかりんとうを買う事は無かったが、他の味も試してみたいな。岐阜市は街を見ても昔日の繁栄から斜陽になって久しいが、足を使って周ってみると面白い事をやっている若者が沢山出てきていて、なかなか面白くなっている。(勘定は¥390/袋)

合名会社 山本佐太郎商店

岐阜県岐阜市松屋町17番地

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