名古屋・栄(さかえ)の大津通沿い、松坂屋南館の向かいにある甘味処、和菓子の店「雀おどり總本店」。賑やかな通りにあることもあって、時分時になると待ちが出ることもある人気の店だ。HPによると安政3年(1856年)の創業で現在7代目という由緒あるお店。昔は「宝餅」という屋号だったそうだ。今まで入ろうとした事が何度もあるが、大勢の女性客に混じって待つのは嫌なので見送っていた。この日は平日の外れた時間という事もあってか、空いていそうだったので中へ。手前は売り場になっていて、奥へ進むとテーブル席が並んでいる。店舗内は新しくしてあるが、この建物も昭和20年代のものらしい。落ち着いた琴の音のBGMが流れていて、女性の給仕が数名。店内はさすがに女性が多いが、年輩の男性1人客や、思いのほか若い人も。かき氷もあるから夏場はかなり混むだろうナ。
品書きから「蕨餅」を注文。踊る雀が絵付けされた湯呑みでお茶をいただきながらゆっくりと待った。しばらくして運ばれた蕨餅は氷の上に並べられていて、いかにも涼しげ。きな粉と黒蜜が添えてあり、どばっとかけてしまおうか迷ったが、ひとつづつかけたり、漬けたりしていただいた。黒蜜の濃厚な甘さときな粉の風味が少しだけ冷たい蕨餅にぴったり。もっちりとした弾力の蕨餅が喉を通るのが楽しい。勘定の際には「一口ういろ」をお土産にいただいた。選んだのは「栗入り抹茶」味。中に栗が入っていて控えめな甘さ。しっかりとした歯触りで美味しい。このういろ(ういろう)の他にも金魚羹(かん)や麩餅などこれからの季節で食べたい菓子がたくさん。また行こう。ちなみにHPによると、喫茶では雀踊の銘が入った「お客様が使用した箸を記念にそのままプレゼントしております」とのこと。そんな赤い箸が付いていたか覚えていないが、次は是非いただいてこようかな。(勘定は¥700)
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愛知県名古屋市中区栄3-27-15
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