Original Album Classics / Mahavishnu Orchestra (2007)
相変わらず学習せず、こういうセット物を買ってしまうわ、自分にプログレ的なものは向いていないと何度も経験したはずなのに、ひょっとしてこれならと購入してしまうわ、と迷走が続いている「皆もすなるプログレといふものを、我もしてみむとてするなり」シリーズ続編。今回購入したのはマハヴィヌシュ・オーケストラ(Mahavishnu Orchestra)の5枚組廉価紙ジャケセット。安けりゃいいってもんでもないが、1枚200円ならハズしても…という訳の分からない損失計算を元に聴いてみた次第。彼らをプログレと呼ぶのには両論あると思うが(初期は別として)これをジャズあるいはジャズ・ロック、あるいはフュージョンとも括りづらいので困った(一般的にはジャズ・ロックなのかな)。ので、自分が聴いてみた感触に基づき「プログレ」にカテゴライズしてみる。もちろんこのバンドに対する予備知識はほとんど無く、唯知っていたのは、あのジョン・マクラフリン(John McLaughlin)の作ったバンドという事ぐらい。ジョン・マクラフリンと言えばエレクトリック期のマイルス・デイビス(Miles Davis)のアルバムに何枚も参加し、名前が曲名にも採用されているという超絶テク・ギタリスト。
時期がエレクトリック・マイルスと被っているので、特に最初の頃のアルバムではマイルスのアルバムでも展開したようなジャズ・ロックを聴くことができ、なかなか幸先良い。もうギターの音なのかどうなのか分からなくなってしまうほどのバカが付くほどのテクニック。メインと言っても過言ではないくらいバイオリンの音もかなり効果的で重要な音楽的ファクターになっている。インド音楽の影響が強く感じられる曲もあり壮大。後年になると更にそういった感じになってくる。ただ自分の音楽的趣向としてはそういったものに音楽的カタルシスが感じられるかというと…。つまり、正直「イケない」。ジャズ・ファンクっぽい曲などではいいんだけどなァ(ファンの方、すいません)。などとムラがありつつも結構ターンテーブル(といってもCDだが)に載せる機会は多くなっている。特に3枚目のライヴ盤はイイ。
オークションにて購入(¥1,000)
- CD (2007/11/16)
- Disc : 5
- Format: Box set, CD, Import
- Label : Columbia