新栄町駅と鶴舞駅の間の大通り沿いに位置する、創業昭和15年(1940)という歴史のある「寿し公」。この日は東陽通付近から東へのんびりと歩いて訪問。老舗ではあるが、店は打ちっぱなしのモダンなデザインで、店先に「お昼のおしながき」が出ていたので確認して中へ。小さめのカウンターとテーブル席のこじんまりとした店内。中の意匠もモダンでまだ新しい感じ。昼時とあって先客があったが、家族連れや男性1人客など常連らしき人が多かった。カウンターに座らせてもらい、表で確認した握りの「並」を注文。漬け場は親子2人が入って、手際良く回している。
出された熱いお茶を飲んで待っていると、しばらくして皿に盛られた握りが置かれた。握りは玉子焼きを入れて7貫に巻物(鉄火)。これに鯛のあら汁が付いている(食後にはコーヒーも)。握りはやや小さめ。いわゆる老舗らしさはあまり感じられないが、タネの調子はなかなか良く、鮪も赤身だけでなく中トロも入っている。昆布をのせられた鯖の押し寿司も入っていて賑やか。茹で海老も硬過ぎず、ポンポンと調子良くいただいた。値段を上げるとタネの種類や質がもっと上がるのだろうが、並の握りとしたら十分に楽しめるいいランチだった。堅苦しさは全然ないし、使い勝手の良さそうな店だ。次はちらしを食べてみようかな。(勘定は¥1,300)
↓ 鶴舞公園前の歩道橋の上から撮った創業文政13年(1830)の漢方薬局「本草閣」(昭和22年頃・1947・建造)。鶴舞に店を構えたのは昭和6年(1931)だそうだ。
↓ 韓国系投資ファンドの傘下になって全国に拡張を続ける「コメダ珈琲店」だが、御器所(ごきそ)の「東郊通店」は現在もこの通り。ごく普通に街場の喫茶店風情を残したまま。HPの順からいくと7番目に古い店舗なのかな。
寿し公
愛知県名古屋市中区新栄2-36-1
( 新栄 しんさかえ 鶴舞 つるまい つるま 鶴舞公園 つるまこうえん すしこう 寿司公 すし公 握り鮨 寿司 鮓 鮨 コメダ珈琲 コメダコーヒー 薬草 漢方 近代建築 )