ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At Max's Kansas City ( Deluxe Edition ) / The Velvet Underground

2016年08月07日 | クラシック・ロック

Live At Max's Kansas City ( Deluxe Edition ) / The Velvet Underground (2004)

ずっと前に出ていたヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)のライヴ盤デラックス・エディション。現在でこそいろいろと出回っているヴェルヴェッツのライヴ音源だが、その昔は1972年に出たコレか、1974年発売のコレぐらいしかモノが無かった。当然どちらもアナログ盤で所有していたが、CDでは若干の曲追加があったりするので侮れない。前回このアルバムの1枚ものをCDで買い直した際に「デラックス盤は…要らないかな」と記述しているにも関わらず、舌の根の乾かぬうちにデラックス盤に手を出すという…。元々は観客がカセットレコーダーで録音した音源だから、そもそもそれをレコード化するのもなんだが、こうしてデラックスCD2枚組に増量するのだから恐れ入る(まんまと買わされているのが悔しいが…)。

このライヴ録音時(1970年8月)のメンバーはルー・リード(Lou Reed )、スターリング・モリソン(Sterling Morrison)、ダグ・ユール(Doug Yule)、ビリー・ユール(Billy Yule)の4人。そう、もうジョン・ケイル(John Cale)どころかモー・タッカー(Moe Tucker)も居ない(モーは当時妊娠しており、代わりにダグの弟ビリーが参加、だったはず)。しかもこの日を以ってルーがバンドを抜けるので、実質ヴェルヴェッツ最期の記録と言えそうだ(実はこの後もバンドはダグを中心にドサ周りを続けるのだが…)。

初期のヒリヒリとした緊張感はもちろん無くなって弛緩しているが、この時期に特有の不思議なグルーヴは感じられるし、リズムを刻むルーのギターはやはりかっこいい。いわばポップな演奏だが、この末期の彼らの演奏を嫌いじゃないという人、自分の他にも居るんじゃないかナ。ただドラムのビリーはテクニック的にはモーなんかよりよほど上手いのだろうが、ドコドコドコドコドコと連打する手癖がかなり耳についてうざったい。音は最新のテクノロジーによってビックリするほど改善されていて、もういわゆる”オーディエンス録音”とは思えないくらいバランスもよく聴こえる。今まで未発表だった追加曲を聴いても、バンドの中でのこの時点でのダグの存在がかなり大きかったことが分かる。

1枚ものはこちら

オークションにて購入(¥1,280)

  • CD (2004/8/2)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Deluxe Edition, Original recording remastered, Import
  • Label : Atlantic / Wea

 

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