Machine Gun Etiquette / The Damned (1979)
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)よりも早くメジャー・デビュー(1976年)したオリジナル・ロンドン・パンクの雄、ザ・ダムド(The Damned)。疾走感溢れる演奏(演奏力は当時のパンクバンド随一だったらしい)と、キャッチーな曲で支持を受けたが、早くも1978年に解散。このアルバムは新体制で再結成しての第1弾アルバム(通算3枚目)。それまでのアルバムの曲はギターのブライアン・ジェームス(Brian James)が中心で作られていたので、再結成後はどうなるかと思いきや、これまた名曲揃いの素晴らしい出来で、彼らのベスト・アルバムに選ぶ人も多い。自分はもちろんアナログで所有していたが、ファースト、セカンドと比較してもあまり違和感がなかった覚えがある。
日本でのCD発売元はたしかテイチクだったと記憶している。テイチクはその昔、Tレックス(T.Rex)も扱っていたはずが、少なからず洋楽を聴いている身にとっては、広告も、ライナーも、編集盤も、なんだかいつも冴えない感じで、宝の持ち腐れというかプロモートが下手というか、今ひとつな印象しか残っていない。じゃぁ、どこなら良かったって言われると困るんだけれど…。
こちらは2004年に発売されたボーナス・トラック10曲付きのCD。やっつけ仕事にしか思えないアルバム・ジャケットも、今では懐かしい。オープニングの名曲1.「Love Song」から疾走が始まる。ベースだったキャプテン(Captain Sensible)がギターに変わり、彼のサイケデリックやポップの趣味もだんだんと顔を出してきて、煌びやかな曲風が増えているのが分かる。昔聴いていた頃よりもしっくりくるなァ。当時(自分の若い頃)はあまりピンとこなかった11.「Smash It Up」なんかでは、音楽性に幅も出てパンク・ロックの枠を逸脱し始めているのを改めて再認識(実際に彼らの音楽性はこの後にパンクとは離れて”ゴシック”、”ゴス”なんて呼ばれるジャンルに発展)。この後のアルバムは編集盤しか所有していないと思うが、何だか興味が出てきた。買ってみようかナ。
中古店にて購入(¥880)
- CD (2004/11/16)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : ACE