岐阜市役所の向かいにある寿司屋「豊川寿司」。佇まいはごく普通だが、なんと創業は明治34年(1901)にまで遡るのだそうだ。以前に店の前を通ってその事実を知ってからずっと気になっていた。流通も今と違う海の無い岐阜県で、当時はどんな鮨を出していたんだろう。興味が沸くなァ。この日は昼に訪問。黄色い暖簾をくぐって中に入ると、左側が漬け場になっており、奥がこじんまりとしたテーブル席になっている。広間は上階にあるようだ。いわゆるカウンター席は無い模様(あったかな)。腰を下ろして品書きを眺める。昼は丼ぶりが中心のようで、握りだけの品は無い。唯一「にぎりと助六」というのがあったのでそれを注文した。
漬け場では若い衆が握っている。しばらくして小鉢、天かすの浮いたそうめん、それに水菓子(りんご)と共に寿司が運ばれた。握りは5貫。あとはいなりが2つと巻き寿司が2つ。握りは街場の鮨屋らしいクラシックなタイプ。穴子につけられたつめも甘め。いなりもしっかり甘めの味付けだった。少し筋があったとはいえ、この値段のランチの鮪がトロに近い部分だったのはびっくり。美味しくいただいた。握りだけのランチがあるといいのになァ。次は夜にでも伺って握りかちらしでも味わってみたい。(勘定は¥800)
豊川寿司
岐阜県岐阜市今沢町10
※令和4年9月30日を以って閉店されました
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