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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series / The Pogues

2019年03月16日 | オルタナティヴ・ロック

Original Album Series / The Pogues (2009)

このブログではお馴染みの「Original Album Series」(って誰も読んじゃいないだろうけれど…)。簡易紙ジャケ5枚組。今回はポーグス(The Pogues)。シェーン・マクガワン(Shane MacGowan ※日本ではマガウアン、マクゴーワンなど様々な表記)を中心とするロックにケルト音楽の要素を組み入れ80年代に人気を博したバンド。シェーンは1976-77年頃のオリジナル・ロンドン・パンクの観客(のちにバンド結成)として有名だった。自分が初めてポーグスを知ったのはクラッシュ(The Clash)のジョー・ストラマー(Joe Strummer)がプロデュースをしたり、メンバーに加わってライヴ活動をしてから。それでベスト盤を買って聴き始めた。そのうち重度のアル中だったシェーンが脱退し、一度は解散するもシェーンも復帰して再結成し活動を続けた。ここに収められたのは初期の5枚。

・「Red Roses For Me」(84年)
・「Rum,Sodomy&The Lash」(85年)※プロデューサー:エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)
・「If I Should Fall From Grace With God」(88年)※プロデューサー:スティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)
・「Peace And Love」(89年)※プロデューサー:スティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)
・「Hell's Ditch」(90年)※プロデューサー:ジョー・ストラマー(Joe Strummer)

もちろんポーグスといえばこの5枚と言って差し支えない(はず)。当初本国でどのように評されたのか知らないが、最初に聴いた時はやせっぽちのパンクスだったシェーン(写真やヴィデオで見ていた)と音楽が結びつかず、バンジョー、アコーディオン、マンドリンなどを含む音楽的要素が全然しっくりこなかった。ケルトとアイリッシュと意味を混同していたが、さにあらず(ケルトはもう少し広範囲な括りだそう)。馴染むまでに時間はかかったが、だんだんシェーンの酔いどれヴォーカルと、(その文化圏の人間でもないのに)郷愁を誘う楽曲が好きになっていった。1、2枚目とその後では3年のブランクがあるが、そのブランクでグッと洗練された音になった感じがする。この5枚の中ではやはり「If I Should Fall From~(邦題:堕ちた天使)」の完成度が一番高い。大ヒット曲でクリスマスの定番曲にもなった「Fairytale of New York」が収録されているのはもちろん、クセのある彼らのサウンドが特徴を残したまますんなり入ってくる聴きやすさもある。でも「Hell's Ditch」のなんとなく全編に漂う物悲しさも捨てがたいなァ。

オークションにて購入(¥1,080)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc : 5
  • Format: ボックスセット, CD, インポート
  • Label : Warner Music
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風月堂 @滋賀県彦根市

2019年03月16日 | 滋賀県

彦根の「銀座商店街」にある和菓子屋「風月堂」へ。まだ店を開けてすぐだろう時間に中へ入ってみた。ガラスショーケースの中には和洋の様々な菓子が並んでいる。好物の最中の種類が多い。前回彦根に来た時は色々時間の都合があり、ちょっと慌てて帰ったのでいくつか購入しようと思っていた品の事を忘れてしまっていた。そのうちのひとつで、絶対に買って帰ろうと思っていた目当ての品は、その名も「バルブ最中」。「”バルブ”ってあの工業製品の!?」と、気になって仕方がなかった。この「バルブ最中」は戦後から発売されているそうで、バルブの生産が明治20年からの彦根の地場産業なのだとか。知らなかった。にしてもバルブで最中って…(笑)。一緒に本物のKITZのバルブが並べてあるが、この見覚えあるバルブも彦根で生産しているのかな。店の中には誰もおらず、奥に引っ込んでいるんだろうと呼び掛けるも全く返答がない。奥に向かって何度大声を出してもダメ…(不用心だなァ・苦笑)。外を見回しても誰も居ないし、ちょっと待ってみたがダメ。結局出直すことに…。

市内散策をして時間を置いてからもう一度訪問すると、今度は主人がいらっしゃった(ホッ…)。購入したのはもちろん「バルブ最中」と、”彦根銘菓”と冠が付いていた「たちばな」。嫁の分と2つづつ購入して持ち帰った。家に着いてから包みを開ける。分かってはいたが本当に”バルブ”(写真下左)。最中種には”FUGETU”の文字も。あんこが少しはみ出しているのは元々だったのか、自分が自転車で振り回したからか。何しろ面白い形だ。中は照りのある甘めのつぶ餡。バルブだけあって厚みがあるのであんこの量も多い。

 

二重に包装された「たちばな」は粉を吹いたゆず風味の菓子。餡が軟らかい求肥で包まれている。”たちばな(橘)”は井伊家の家紋で、彦根の茶席でもよく使われる菓子なのだとか。上品な甘さでこれも旨い。まだまだ色々な最中や菓子が置いてあったのでまた寄ってみよう。(勘定失念)

 

 


 

↓ 今回の彦根散策で一番のサプライズだったのが錦町の「シブヤ寫眞舘」(昭和10年・1935・建造)。この建物の情報は全く持っていなかったので、細い路地を適当に入って行って見つけた時は感動した。路地が狭すぎて上手く写真は撮れないが、逆読みの立体文字看板といい、庇の装飾といい、ショーウインドーといい、素晴らしい。こちらの写真館は彦根市等に数多くの歴史的な写真を寄贈しているのだとか(参考:)。もちろん自主的なんだろうけれど、町の写真館にはこういう素敵な役目もあるんだなァ。

 

 

↓ 「シブヤ寫眞舘」前の細い路地を東に行くとあった建物(建築詳細不明)。サッシに替えられているがそこはかとなく洋館の雰囲気が。

↓ 銀座街と交差する京町~錦町の通り(「登り町グリーン通り商店街」)には時代を感じさせる建物が目白押し。故意なのか色が似通っているので逆に没個性的になり、それぞれの建物の特徴が分かり辛くなってしまっているが、今回写真を撮った建物は全て木枠の窓だったので古いことは間違いないんじゃないかな。

 

 

  

 


 

風月堂

滋賀県彦根市銀座町5-7

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね ふうげつどう 奥井風月堂 バルブもなか 彦根銘菓 和菓子 洋菓子 近代建築 シブヤ写真館 彦根銀座街 銀座通り )

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