ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Best Of Berlin 1979-1988 / Berlin

2019年06月22日 | エイティーズ

Best Of Berlin 1979-1988 (1988)

80年代のエレクトロ・ポップ・バンドのひとつ、ベルリン(Berlin)のベスト盤。自分はこのバンドが大好きで、テリー・ナン(Terri Nunn)がヴォーカルを担当してからの「Pleasure Victim」はカセットテープ(!)で、次の「Love Life」はアナログで所有している。当時日本ではまだマイナーな感じだったが、アメリカのバンドなのにヨーロッパ的な雰囲気があり、当時流行していた”ニュー・ロマンティック”という括りにはもちろん入れられないが、共通するデカダンな香りのあるバンドだった。バンドの要だった(そしてテリーの恋人でもあった)ジョン・クロウフォード(John Crawford)が作るシンセ、キーボード主体の曲もセックスを題材にしたものが多く、PVもエロチックで退廃的な雰囲気が満載だった(今観ると他愛もないが)。例に漏れず、このバンドを好きになったきっかけは83年にテレビ朝日系列で放送された「Us Festival」(あの放送から受けた影響は計り知れない…)のライヴ映像。多分ベルリンは1曲くらい、それもダイジェスト的な放送だったと思うが強く印象に残った。その後に購入したアルバム「Love Life」は特にどの曲も完成度が高く、今でも80年代の自分の好きなアルバムを選ぶとしたら必ず入るだろうと思う。一般的にブレイクしたのは世界的に大ヒットした映画「トップガン」の主題歌「Teke My Breath Away」だったけれど、営業的に他人の作曲したこの曲を歌うことでバンドに亀裂が入ったらしい。

1曲目は1988年の作ということで、このベスト盤の為に録音したものだろうか。もうジョンどころかオリジナル・メンバーの影はみじんもないけれど、出来は決して悪くない。それだけテリー・ナンのヴォーカルが光っている。彼女はこの後もベルリンとして活動しているが、どうもバンド名の権利を買ったようだ。それでも80年代のバンドを1日だけ再結成させるTV番組企画の後もオリジナル・メンバーは時々ゲストとしてステージに立ったりしているようなので良好な関係にあるようだ。さすが抜粋だけあってどの曲も80年代のあの頃の雰囲気を伝えるにはピッタリ。どの曲もイイなァ。本当はもっと好きな曲もあるのだが…。最後の「All Tomorrow's Lies」は特に自分の大好きな曲だったので、これで締めるというのは素晴らしいと思っていたのに、聴いてみると何か違う…。どうも88年の再録音のようだ。ガッカリ。多分テリー・ナンにとっても特別な曲なのだろうが、オリジナルを超えることなんて出来るはずないのに…。 

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD  (1988/11/15)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Geffen
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てんぐ @岐阜県岐阜市

2019年06月22日 | 岐阜県(岐阜)

西柳ヶ瀬の暗い路地に提灯が灯っていて前から気になっていた店、雲雀町の居酒屋「てんぐ」に入ってみた。随分と年季が入った店のように見えて、外看板には”居酒屋・割烹””炉ばた焼”なんて書かれていたが、ずっと続いている店なのかな。以前店の前を通った時もそうだったが店の前に自転車が10台以上停まっている。これ全部客のだったら満員のはず(笑)。戸を開けて入ってみると…おぉ、広くはない店だが満席。かろうじてビールサーバーの隣のカウンター席が空いていたので座らせてもらう。店内にはいわゆる炉端もあるが現在は使われていない様子。カウンターの向こうの調理場に年配の主人と女性給仕が1名。最初は夫婦かなと思っていたが会話とかを聞いていると違うようだ。品書きはホワイトボードのみ。どの品も安い値付けの物ばかり。割烹とか炉端焼をやっていたのは昔のことなのだろう。

まずは瓶ビールをお願いする。付き出しは厚揚げともやし等の煮物。つまみには「イカゲソ天ぷら」をお願いした。主人は威勢よく、声も大きく、愛想もよい。注文が重なっているが軽口を叩きながら飄々と調理をこなしている。しかし次々と飲物の追加注文やお運びが入る給仕のお姉さんは手一杯のようで、結構主人に当たっている(笑)。そんな言い合いからすると身内の人かな。かなり時間がかかって出てきた「イカゲソ天ぷら」は、あんなに揚げ鍋から目を離していたにも関わらず、いい揚がり具合(笑)。添えてあるのはなぜかソース! 関西ではあることらしいが…。追加したのは「たたきマグロ」。赤身かなと思って頼んだのだが、白っぽいネギトロ用みたいなやつで、これはさすがにちょっと厳しい。ま、安酒場だから仕方がない。給仕のお姉さんは主人に「表の電気消したよ!もう出来ん。無理っ!」とぶち切れ寸前(苦笑)。主人はそんな言葉も意に介さず、自分でサーバーから直接ビールをコップに注いでクイッと喉を湿らせている(笑)。なんだか憎めない人だ。すぐには何も出てこなさそうだったので勘定してもらった。また寄ってみようっと。(勘定は¥1,600)

てんぐ

岐阜県岐阜市雲雀町1-13

 

( 岐阜 ぎふ 天狗 居酒屋 炉端焼 炉ばた焼 ろばた 酒場 )

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