Bad Witch / Nine Inch Nails (2018)
2018年に発売されたナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の9枚目のスタジオ・アルバム。前作、前々作はEPで、本来はこれと合わせて3部作になるはずだったらしいが、最終的にアルバムとして発表された。それでも全部で30分程度なのでEPとして扱っても何ら差し支えないように思うが…(←どうもEPだと扱いが低いのでそうしたようだ)。もちろん相変わらずのトレント・レズナー(Trent Reznor)とアティカス・ロス(Atticus Ross)の2人体制。この2人余程ウマが合うのか、ずっと体制が変わらない。自分としてはちょっと面白味に欠ける気もしているんだけれど…。
彼らの特徴である不穏な音作りはそのまま、サックスなどが入ってやや雰囲気が違う曲も収録されている。自分がナイン・インチ・ネイルズが好きになったのは、ある種80年代のエレクトリック・ポップの雰囲気が感じられたことが大きい。それからオルタナティヴ全盛になってハードな部分が強調され、それが当時の自分の興味(趣味)と合致して長いこと追っかけるようになった。ところがバンドとしては離合集散を繰り返し、2010年頃からは様々なプロジェクトや映画音楽に関わるようになり、アーティスティックな部分が前面に出てバンドらしさが減衰してしまったので自分の興味も薄れてしまった(という割にはまだ付き合っているが)。またライヴをやり始めているようなので今後の展開は分からないが、年齢を重ねたトレントがどうなっていくのか…。という話ぐらいしか出来ないほど、このアルバムはあまり心に響いてこなかった。
中古店にて購入(¥980)
- Label : Capitol
- ASIN : B07CV8R349
- Disc : 1