岐阜市の玉宮町で明治の終わりから110年以上続くという魚屋「魚ぎ」。現在4代目だというこちらが最近になって”食べる水族館”と称したポップな店に改装したと知ったのは何の媒体だったか(失念)。以前から飲食出来る店舗だったのかどうかは知らないが、日曜休みなのでなかなか伺える機会が無かった。ある平日に店の近くに居たので寄ってみる。店はおよそ魚屋とは思えない雰囲気。中に入ると手前には魚が並び、奥にはカウンター席が設けてあった。メニューを眺めると、海鮮丼の他、刺身、焼魚、煮魚でそれぞれ定食があるようだ。自分は魚を扱う店が目玉として用意する人気の”海鮮丼”に全く興味が無く、あまり食べたいとは思わないので、ここでも「本日の煮魚定食」を選んだ。主人が教えてくれた本日の魚は”イサキ””とびうお”、そして”天然ひらめ”。中から選んだのは「天然ひらめ」。主人がフライパンに張った煮汁の中に小さめの切り身を投入。強い火で煮込み始めた。
煮魚の調理の間に御母堂だろうか年配の女性がご飯などを用意している。そして「本日の煮魚定食」が完成。白い平皿に盛られたひらめ、小鉢の魚卵や帆立の煮たの、そしてご飯、味噌汁、漬物が付いている。ひらめは濃い煮汁に染まっていて真っ黒。味が濃過ぎないかな、とひと口。…旨い。ふわっと仕上がった身はその場でさっと煮ているだけなので味は奥まで滲みこんでおらず、ちょうどいい塩梅。ひらめなので可食部分は少ないだろうと思っていたが、アラは全て取り除かれており、軟らかな身のみ。ある程度身の厚い鮃でないとこうは食べられないはず。さすが魚屋。こちら奥にタップがあるし、他の酒も揃っているよう。こういうのをつまみながら…って出来るのかな。木曜限定という「シーフードカレー」も食べてみたいなァ。(勘定は¥800)
岐阜県岐阜市玉宮町1-13
( 岐阜 ぎふ うおぎ UOGI 魚㐂 Fish-Monger 魚屋 定食 食堂 ランチ 煮魚定食 焼魚定食 )