The Best of The Animals (2000)
日本で洋楽ロックが語られる時にいつもほとんど無視されているアニマルズ(The Animals)。初期の黒っぽさといったらストーンズ(The Rolling Stones)やゼム(Them)と肩を並べるか上回る位だけれど、その後のグループの変遷がややこしいからか、ヒット曲もあったのにいつも過小評価バンドの筆頭だ。
このベスト・アルバムは乱発されたいい加減なベスト盤の中ではまともな体裁で、大ヒット1、2を含み、選曲も初期のみに限られているので分かりやすくていい。カヴァー曲がほとんどなのだがやはりエリック・バードン(Eric Burdon)のヴォーカルは天下一品。カヴァー曲には素直なものとひねりを加えたものがあるが、どちらも洗練されたアレンジと貫禄のあるヴォーカルで充分に「らしさ」が出ている。
最近は同時期に活躍したクラシック・ロック・アーティストの充実した活動が目につくが、エリック・バードンは何をやっているんだろう?
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