ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

A Tribute To The Small Faces - Long Agos And Worlds Apart - / Various Artists

2013年03月03日 | クラシック・ロック

Faces

Small Faces - Long Agos And Worlds Apart -  / Various Artists (1996)

自分がトリビュート・アルバムを買う時の条件は、①好きな有名アーティストが参加していること、②元の曲をほとんど知っている事。その点ではこのアルバムはギリギリ合格。というのも①はクリアしているが、スモール・フェイセズ(Small Faces)のアルバムはコンプリートしている訳ではないし、ここに収録されている曲はかろうじて持っているものの、聴き込んだとまでは言えないから。自分はフェイセズ(Faces)から遡る形で後追いで聴いたので、モッド(Mod)バリバリだった頃の彼らの音楽にはあまり思い入れがなく、興味が出たのはずっと後になってからだった。

まずはこのアルバム全体に不思議な統一感があり(不思議でもないか…)、出来がいいのに驚く。というのもトリビュート・アルバムの場合、あまりジャンルの違い過ぎるアーティストを詰め込んだり、売るためだけとも勘ぐられかねない旬過ぎる売れ線アーティストが入っていると「ホントに好きなのかな」と興醒めしてしまったり、曲のクオリティにばらつきが出てアルバムとして聴くのはキビシイことがある。そうなると中には名前を聞いた事のないバンドもある訳だが、このアルバムはクオリティの面では上出来。元の曲がかっこいいのはもちろんだけれども、各バンドのアレンジも奇をてらう訳でなく好印象。詰め込み過ぎていないので最後までダーッと聴き通せるのも良い。ただ参加バンドのメンバーの詳細がクレジットされていなかったり、ブックレットが読みづらいのは残念。

中古店にて購入(¥280)

  • CD (1996/8/26)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Nice
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    森海 @岐阜県各務原市

    2013年03月02日 | 岐阜県(中濃)

    各務原市にある「おがせ池」の近くにあるすし店「森海(しんかい)」。店頭に薪が積まれていたり、石垣のような腰壁があったりと凝った意匠の建物。大っぴらには看板も見当たらず(店頭に小さいもの発見)、外から見ただけでは何屋かも分からないし、車もどこにどう停めていいのか分かりづらい。

    店内も石と自然木を多用していてモダンで広い。案内されたテーブル席からはカウンターは見えなかった(追記:無いようです)。厨房の中で握っている店主の姿も見えないというちょっと特殊な造りで興味深い。まず説明されたこの店の注文方式には、3,000円のおまかせと5,000円のおまかせがあり、3,000円の方は最初の4カンは店の出すもの、残り6カンはメニューから自分の食べたいものを2カンづつ注文するという変則的なもの。5,000円の方は12カンは自分の選んだものを注文、プラス玉子1カンとの事。

    握りはかなり大きく、丸い。これ女性だと一口で頬張るのは難しいかも。ただ、ゆるい握りなので、2口で食べようとする時は注意しないとみっともないことになりそう。どの握りでも同様だったのでタネで握りを変えている訳ではないようだ。自分で注文したタネの中では光りもの、貝類、白身の印象がよかった。焼き穴子は大きく見えるが、身が薄い。これは握りというよりは「のせ」といった感じで好みのものではなかった。それぞれ1カンが大きいのでお腹はすぐに充たされる。タネによっては溢れんばかりに盛られている軍艦もあり、インパクトは強い。後から調べたら手巻きを注文した時の盛りがすごいとの事。30種類位書かれていたタネの中には感心するぐらい質のいいものもあり意外性がある。握りや注文の方式は総じて個人的な好みとは外れるが面白い店だった。

    住所さえ載っていないとてもシンプルなホームページがあったのでのぞいてみると、色々な面でかなりこだわりのある主人のよう。ひょっとして握りの大きさは昔の江戸前すしを意識しているんだったりして。(勘定は¥3,000)

    この後の記事はこちら

     

    森海 (しんかい)

    岐阜県各務原市各務おがせ町9-109

     

    ( 各務原 かかみがはら 苧ヶ瀬 苧ヶ瀬池 おがせ池 鮨 寿司 )

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    Studio Albums 1978-84 / Van Halen

    2013年03月01日 | ハードロック・へヴィーメタル

    Van

    Studio Albums 1978-84 / Van Halen (2013)

    あぁ、またやってしまった「買い直し」。ヴァン・ヘイレン(Van Halen)の初期デイビッド・リー・ロス(David Lee Roth)時代の6枚が簡易紙ジャケットに入ったボックス・セット。破格の1枚330円。全部初期CDで持っているが、きっとリマスタリングしているだろうし、何と言っても安いからとポチッとやってしまった。

    実際聴いてみると、音の分離もいいし、低音もしっかり出ているので(多分)リマスタリングしていると思う。ただ、そういったデータの記述が全くないのはいかがなものか。それに商品情報には「Rhino」と書いてあるが、商品自体には全く記述がないし、あのライノのマークさえどこにも見当たらない。このあたりちょっと不親切。

    自分はデイヴ時代しか好きじゃないので、この6枚はもう最高。スコーンと突き抜けたような明るさと、インタヴューやPVを含めた馬鹿馬鹿しさと、すぐ「ホットなお姉ちゃん」を登場させる猥雑さがひとかたまりになって何も考えず楽しめる。エディ(Eddie Van Halen)のギターはリフうんぬんよりも音色の快感原理のみで聴かせられる。

    この時期のヴァン・ヘイレンの強みはオールド・ファッションな音楽に造詣が深かったデイヴが音楽性に幅を持たせた事だろう。1-10、2-4、3-8や5-10は、他の凡百のハードロック・バンドには真似出来ない楽しさを加えていた。実際デイヴがソロになった時も、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)達にブルース・ルーツ音楽の素養が全くなかった事に驚いたそうだ。ただそれ故に5枚目の「Diver Down」で行き過ぎ、後のメンバー間の確執にも繋がったようだが…。

    amazonにて購入(¥1,995)

  • CD (2013/2/26)
  • Disc: 6
  • Fromat: CD, Import
  • Label: Rhino
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