ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Alive ! 1975-2000 / Kiss

2019年02月20日 | ハードロック・へヴィーメタル

  

Kiss Alive! 1975-2000 / Kiss (2006)

2006年に発売されたキッス(Kiss)のライヴ盤を集めたスペシャル・パッケージ・ボックス・セット。1975年の名ライヴ盤「Alive!」、1977年の「AliveⅡ」、1993年の「AliveⅢ」に、2000年のミレニアム・コンサート(各ジャケット下参照)を加えた4枚組。既に最初の2タイトルは持っているが、リマスターされているようだし、手に入ったらいいかなぐらいの気持ちで入札して放っておいたら安価で落札出来ていた。ラッキー。

 

 

自分は”にわか”ファンで、まだキッスをしっかり聴き始めたのは最近なので、残念ながら70年代当時の彼らのインパクトや、ロック・アイコンになっていく過程を知っている訳ではなく、「Alive!」辺りのライヴ盤に強い思い入れがある訳ではないのだが、実際にライヴに行ったり、各アルバムをじっくり聴いていると、心の底から楽しめるロックンロールを演ってくれる彼らのショーマン・シップに今更ながら感動する。いくらでもチャンスがあったが、もっと早く聴いていれば来日公演にももっと行けたろうに…。

「AliveⅢ」は1992年のアメリカ・ツアーからの音源。なのでギターはブルース・キューリック(Bruce Kulick)、ドラムスはエリック・シンガー(Eric Singer )のメイクアップ無し期。前2枚と同様にオーヴァーダブなど手が加えられているとのこと。それはさておいてもクオリティーは変わらず素晴らしく、この当時ならではの選曲が聴きどころ。ちょっとまとめ過ぎ的な編集だが、自分が彼らを聴き始めたのがメイクアップ無しの時期なので、個人的に大好きな「Heaven's On Fire」「Lick It Up」なんていう選曲が嬉しい。

「Alive Millennium Concert」はこのボックスで初登場した音源で、1999年大晦日から新年にかけて開催されたカナダ・ヴァンクーヴァーでの録音だそう。当時はオリジナルメンバーでの再結成時期だったので、もちろんギターはエース(Ace Frehley)、ドラムスはピーター(Peter Criss)。このライヴでは2人が最初に脱退した後に録音、発表された曲をオリジナルの彼ら2人が演奏しているのも聴きどころ。ただし2001年4月まで続いたThe Farewell Tourと銘打ったツアーでオリジナルメンバーでの再結成は終了した。歓声のミックスの仕方が若干わざとらしいというか気になるのだが、再結成キッスの総まとめといった感じで楽しめる。

オークションにて購入(¥1,860)

  • CD (2006/12/8)
  • Disc : 4
  • Format: Import
  • Label : Mercury
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やまよね @岐阜県多治見市

2019年02月20日 | 岐阜県(東濃・老舗)

多治見市役所のすぐ北側にある和菓子屋「やまよね」。明治時代に餅屋として創業したのだとか。こちらの名物は店頭の幟にあるように「山帰来・麩まんじゅう」。”山帰来(さんきらい)”とはドブクリョウ(土茯苓)という植物の葉だとのこと。その葉でまんじゅうが包んであり、この辺りでは愛知県江南市の「大口屋」のものが有名。嫁の大好物だ。まだ真新しい店舗に入り、沢山並ぶ菓子の中からその「麩まんじゅう」と、外に表示も出ていた「草もち」を嫁の分も購入した。本当はどこかに腰かけてすぐにでも食べたかったが、寒いし昼時にもなったので家に持ち帰る。

嫁は持ち帰ったその日の夕方に、自分はちょっと時間が経ったが夜遅くに緑茶を淹れていただいた。「麩まんじゅう」は薄茶色の葉(山帰来)に包まれていて、つるんとした表面の皮の中にこし餡が入っている。少し時間が経ってふわふわという訳にはいかなかったが口当たりは軟らか且つ滑らか。餡の甘さは控えめ。「草もち」は二つ折りの形。まだヨモギの新芽は出ていないと思っていたが、しっかりと香りがあって素晴らしい。中はつぶ餡で、こちらの皮も滑らかな口当たり。もっと暖かくなったらまた風味が違ってくるのかな。どちらも旨かった。(勘定は¥600程)

菓匠庵 やまよね

岐阜県多治見市日ノ出町1-15-1

 

( 多治見 たじみ やまよね 山米 和菓子 御菓子司 饅頭 まんじゅう ふまんじゅう さんきら さんきらい 草餅 よもぎもち )

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辰己家 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年02月19日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜県庁近くで仕事の用事があった時に昼食に向かったのは、庁舎の裏手にあるうどん店「辰己家」。初めて伺ったのだが建物は意外と大きく、前面には後から造り足したような新しい棟(座敷席になっていた)もある。店に入った時はまだ開店して間もなくだったので客は少なかったが、昼休みになったら県職員らが押し寄せるんだろう。メニューを広げるとうどんの種類がかなり多く、「親たぬき」「きこり」「福笑い」「雷」などあまり見慣れない名前も(特に内容は書いてない)。うどんは”名物大黒うどん”、そばは”手打ち恵比寿そば”という名前が付いていた。酒のメニューがマジックで消してあるのは昼から呑んでしまうけしからん職員でも居ただろうか(笑)。自分が選んだのはこれもよく内容が分からない「いとこざる」。こういうのは店員に内容を尋ねない方が面白いので、さも前食べたことがあるかのように「”いとこざる”を”でっち”で。」とお願いした。こちらではセットメニューにこれまた個性的な「大番頭」「でっち」という名前が付けられていて、それぞれ”付出し+かしわ唐揚+五目御飯”、”付出し+五目御飯”が付く。

しばらくして運ばれた「いとこざる」は、うどんとそばがそれぞれの桶に盛られたいわゆる合盛りの一種。なるほど。”でっち”は煮物の小鉢、五目御飯、漬物が付いてきた。麺のつゆはしっかり濃いめ甘めの古(いにしえ)の東海地方仕様。刻みネギとねりわさびが付いている。うどんは中細麺。ふわっとした口当たりだがヤワではなくいい感じ。そばは麺肌なのか水切りの加減なのかやや水っぽく感じるもの。繊細な風味を味わう趣味蕎麦ではないので、もちろんどちらもつゆにどっぷりと浸していただく。途中ではねりわさびもつゆに溶いて手繰った。野暮だが旨い。小鉢の煮物は鶏肉、いんげん、人参、蒟蒻、がんもに玉子焼きも付く多彩な顔ぶれ。五目御飯は色付きが薄く、ほとんど具の姿も見えないもの。味付けもごく薄味。しっかりとした量があり、麺と飯で満腹になった。次もどれか変わった名前のうどんを頼んでみよう。(勘定は¥740)

辰己家

岐阜県岐阜市薮田南3-9-3

※令和5年10月27日を以って閉店されました。

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜県庁 たつみや 辰巳家 饂飩 蕎麦 定食 丼物 手打ち 手打 煮込みうどん 合い盛り ランチ 閉店 廃業 )

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幸味亭 @岐阜県大垣市

2019年02月18日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市での昼食。駅から歩いて行ける距離で大通りに面していながら、今まで入ったことのなかったとんかつ屋「幸味亭(ゆきみてい)」。裏の駐車場に車を停めて店内へ。店の中は長いL字のカウンター席とテーブル席が3つほど。先客がビールをやっていたが、残念ながらこちらは運転のある身…。ランチの設定でもあるのかなと思ったら休日はやっていないようなので、普通に「とんかつ定食」を注文。年配の主人が「ヒレかロース、どちらに?」と訊いてきたので「ロース」でお願いした。とんかつ屋なのに品書きに「ぎょうざ」(ん?「ぎゅうざ」?)があるのは何でだろう…(そういうイレギュラーな品が気になって食べたくなる性分)。静かに調理が始まり、女将さんが付け合わせなどの皿を準備。主人のとんかつの調理が終わる頃に合わせて女将さんが大きな飯碗にごはんをよそい始めた。飯碗が大きく量が多そうだったのであわてて遮り、小さい茶碗にして減らしてもらった。

揚がったばかりの大きなとんかつに包丁が入れられ、カウンター越しに渡される。付け合わせは千切りキャベツ、トマト、きゅうり、そしてポテサラ。味噌汁と漬物も。ソースは別の小鉢に入れられている。かつをひと切れつかみ、ソースをつけていただく。衣はカリッと硬めで揚がっていたが皿に直置きなのであまり長持ちはしない。ソースはかなり酸味の強いとんかつソース。脂身がしっかりとあり、その甘さとソースの酸味が合わさって旨い。ただこのソースの強い酸味は食べ進めるとだんだん効いてくる。ご飯と味噌汁、付け合わせで口をリセットしながらいただいた。次は「みそかつ」にしてみようかな。(勘定は¥1,000)

 


 

↓ 古い食堂「鶴丸」のある林町の通りの郵便局の隣に今まで気付かなかったタイル壁の素敵な建物があった(建築詳細不明)。屋号が木製の文字看板なのだが残念ながらいくつも欠損していて読むことは出来ない。この通りには風情ある町屋の建物がまだ何棟も残っていた。

 

 


 

幸味亭

岐阜県大垣市宮町1-37-1

 

( 大垣 おおがき 大垣駅 ゆきみ亭 ゆきみてい とんかつ とんかつ屋 みそかつ 味噌かつ 定食 ランチ 近代建築 スクラッチタイル 看板建築 )

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大黒屋 (2) @愛知県一宮市 (※閉店)

2019年02月17日 | 愛知県(尾張)

以前初めて訪れて外観からはイメージ出来なかったなかなか風情のある店内の様子が心に留まった一宮の「大黒屋」に再訪。店の南側に数台分の駐車場があるのでそこに車を停めて店内へ。この日は最初女将さんの姿だけのように見えたが、厨房の奥に主人も居たようだ。石油ストーブの焚いてある土間のテーブル席に腰掛け、配膳カウンター上に掲げられた品書きの黒い木札を眺めてしばし迷う。結局、品書きの先頭にあった好物の「かつ丼」にしてみた。テレビを見ながら出来上がりを待つ。

意外と早く「かつ丼」が登場。出来上がり時間やかつの温度からすると揚げたてではなかったかもしれないが、自分にとって”揚げたてサクサク”は決してかつ丼の必須事項ではないので、それはそれで構わない。早速かつを取り上げてみると一片が四角い。揚がったかつにこういう包丁が入れてあるのか、こういう形で揚げてあるのか確かめなかったが、経験上こういうタイプのかつ丼はあまり多くない。かつはしっかりとつゆで煮込まれて、つゆととじ玉子と一体化している。口中で混然一体となって、旨い。濃いめに色付いたつゆの味付けは少し甘め。たくあんとお茶で時々口を変えながら美味しくいただいた。そういえば一宮には駅西にも同じ屋号の店があったはずだけれど何か関係があるのかな。(勘定は¥650)

以前の記事はこちら

※閉店されたようです(令和3年9月現在)

 

大黒屋

愛知県一宮市真清田2-8-5

 

( 一宮 いちのみや 真清田神社 ますみだじんじゃ だいこくや 大衆食堂 麺類食堂 中華そば ラーメン 丼物 洋食 カツ丼 かつどん うどん そば 閉店 廃業 )

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Ellington Uptown / Duke Ellington

2019年02月16日 | ジャズ

Ellington Uptown / Duke Ellington (1952)

デューク・エリントン楽団(Duke Ellington And His Orchestra)が1952年に発表した「Ellington Uptown」。ストーンズ・ファンの自分にとって、このアルバムに収録された名曲「Take The 'A' Train(邦題:A列車で行こう)」のこのテイクは思い入れが強い。自分がストーンズを聴きだした頃(1981年)の全米ツアーのオープニングに採用され、その後に発表されたライヴ・アルバム「Still Life」や、83年のライヴ記録映画「Let's Spend The Night Together」の冒頭でこのテイクが流れ、アナウンスと共に幕が開きコンサートが始まる興奮の一瞬を演出する曲だったのだ。昔は情報が少なかったのでデューク・エリントンの「Take The 'A' Train」ならひとつだと思って親父(ビッグバンド・ジャズ好き)の持っているCDを聴いたのだが”あの”テイクと微妙に違いがっかり。その後、このアルバムに収録されているものが”あのテイク”らしいと知り(確証は無し)、その1曲だけは先んじて聴いていたのがアルバムとして聴くのは初めて。

この頃のビッグ・バンド・ジャズを聴くと子供の頃に何百回も観て、いまだにDVDで観ることがある「トムとジェリー」(もちろんハンナ&バーベラ時代)を思い出す。当時決して上品ではなく、圧倒的に黒人が主体でヒップだったろうジャズをよくあそこまでアニメーションとシンクロさせたものだと今でも感心する(しかも戦中~戦後期。戦争に負けるはずだ…)。アルバム当時のデューク・エリントンの存在がどれ程だったのかはよく知らないが、何しろあのマイルス(Miles Davis)でさえ心酔する御大の音楽。このアルバムを聴いていても「トムとジェリー」の音楽を聴いているようだなんて言ったらファンに馬鹿にされるだろうか(笑)。曲中のドラム・ソロなんかを聴いているとBPMはえらく高いし、前衛的(破壊的?)に聴こえたりもして意外。曲のテイストもヴァラエティに富んでいて、ゆえにアルバムとしては何だかまとまりが無いようにも聞こえる。件の「A列車」は…、だめだ…この曲が始まるやいなや81年のストーンズのあのステージしか思い浮かばない(ま、その為に買ったようなもんだが)。これに「Under My Thumb」のギターイントロが重なり、風船が舞い上がる…。

オークションにて購入(¥380)

  • CD (2004/3/8)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Sony Jazz
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若松屋阡壱 @愛知県犬山市

2019年02月16日 | 愛知県(尾張・老舗)

犬山口駅近くの日本料理店「井筒定」へ行った際に、ついでに隣の和菓子屋「若松屋阡壱(せんいち)」へ入ってみた。創業は昭和2年(1927)で現在は3代目だとか。こちら桃を使った菓子で有名な店。旬は初夏から秋にかけてだと思うが何度か季節を外してしまい、結局今回も季節外れになってしまった。店の表には「菓子歴史館」とあり、説明書きも掲げられている。大都市では空襲で和菓子製造にまつわる道具類の多くが焼失したが空襲の無かった犬山には残っているのだとか。それらを展示してあるのだそう。店に入るといくつもの菓子が並んでいたが、自転車(カゴ無し)なので生菓子は持ち帰り出来ない。そこで「有楽窓(うらくまど)」というこちらの銘菓と、「大納言最中」、「かがり火」という菓子を選んでみた。

「有楽窓」は細く薄い上品な焼菓子。犬山に現存する国宝の茶室「如庵」の窓をモチーフにして作られたのだとか。餡が挟まれているのだが桃の果肉も練り込まれているそうで口に含んだ後にほんのりと桃の香りがする。「大納言最中」は包みに”備中”と書かれていたが小豆の産地だろうか。シンプルで絵柄の無い最中種で粒あんが入っている。やや甘め。「かがり火」は小さなどら焼きが半分折りにされている。こちらも粒あんで甘め。もちっとした皮が旨い。そういえば歴史館の展示は店内に飾られていた木型等のことだろうか。それとも他に展示スペースがあるのかな。うっかり買ってすぐに店を出てきてしまったが、次はしっかり店の人に訊いてみよう、桃の季節に。(勘定は¥329)

 

 


 

↓ 犬山口駅方面から人通りの多い城下町へ向かう途中には昭和なビルが両脇に並ぶ。平日はどうか知らないが見る限り空きが多そう。2階3階は何に利用されているんだろう。

 

↓ 犬山城下は最近観光客がすこぶる多く、商売っ気が強い店ばかりでアレだが、一本外れるとのんびりとした雰囲気。べんがら塗りの建物(建築詳細不明)の軒下には照明がぶら下がっているので三業に関わる店だったろうか(Googleマップには「理容店」と出ているがはたして?)

 

↓ こちらも丹羽の立派な松の木や、塀が松の形に抜かれていて往時を偲ばせる風情ある建物(建築詳細不明)。玄関屋根部分やペンキ塗りの柱はなぜか洋風な感じに見える。

 

 


 

若松屋阡壱

愛知県犬山市大字犬山字南古券186

 

( 犬山 いぬやま 犬山城 城下町 犬山口 わかまつやせんいち 和菓子 御菓子司 老舗 うらくまど 桃菓子 桃酔菓 とうすいか 近代建築 三業 妓楼建築 )

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大黒亭 (3) 名古屋市熱田区・伝馬町

2019年02月15日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

日曜休みの店なのでなかなか訪れる事が出来ない熱田神宮横の洋食屋「大黒亭」。祝日は営業しているので散策の途中で寄ってみた。この日は電車で移動していたので念願の洋食に黒ビールが可能だ。店が開いて間が無いので先客はまだおらず。こちらのメニューは全部で13種類しかなく、定食も無くライスは別。古い洋食屋はそういうスタイルが多い。テーブルに腰を下ろしてご高齢の女将さんに「黒ビール」を、そしてつまみに「ハンバーグステーキ」をお願いした。厨房で調理する様子は見えないのだが、たまたまトイレを借りたら若い調理人が居るのが見えた。お、後継者なのかな?(そうだといいが…)。ちなみにこちらのトイレ、懐かしい天井近くにあるタンクからの紐を引っ張る式。引っ張ったら凄い勢いで水が流れてきた(笑)。

のんびりと新聞を読みながら待っていると女将さんがハンバーグの完成に合わせてビールを用意してくれた。「黒ビール」は「キリン一番搾りスタウト」の小瓶(確かこれはもう製造されていないはずだが…)。外は寒いが空気が乾燥しているので冷たいビールが旨い(←結局どの季節でも旨い)。運ばれてきた「ハンバーグステーキ」は以前食べた「メンチボール」に目玉焼きがのったもの。付け合わせは千切りキャベツとレタス、それにマヨネーズの入っていないポテサラ(これがイイ)。目玉焼きは完璧な加減で焼かれている。しっかり肉の詰まった感じのハンバーグを甘味のある優しい風味のデミグラスソースでいただく。途中で黄身にナイフを入れ流出させてとろみのあるデミソースと合わせるのも旨い。素敵な1杯になった。(勘定は¥1,000)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4

 

大黒亭

愛知県名古屋市熱田区神宮2-1-16

 

( 熱田 あつた 熱田神宮 神宮前 伝馬町 てんまちょう 洋食 西洋料理 だいこくてい 戦前 老舗 ハヤシライス ハンバーグステーキ )

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語楽亭 @岐阜県岐阜市

2019年02月14日 | 岐阜県(岐阜)

ある晴れた日曜に自転車で岐阜市内中心部をウロウロ。ちょうど昼頃に京町辺りに差し掛かり、駐車場に待ちが出るほどの「更科」の相変わらずの盛況ぶりを横目に通り過ぎると、すぐ横で回転灯が回っている。「あれ?こんな所に店があったかな」と近づいてみても、あまりそれらしい建物ではない。でも回転灯の下を見ると控えめ過ぎる程(笑)の看板が。読み辛いが「語楽亭」とある。

店名の下には消えかけた”コーヒー・カレーライス”の文字があったのでメインは喫茶店のよう。実は30年もの歴史があるらしいが、今まで店の存在を全然知らなかった。ちょうど男性客が1人入っていったので自転車を停めて自分も入ってみた。中はカウンター席が4席、テーブル席が3つとこじんまりとした喫茶店。調理場には年配の女将さんが1人でカウンター席に座っている女性客と世間話をしつつ調理中。メニューは壁に貼ってあったのだが、食事はカレーだけで「チーズカレー」「ビーフカレー」「ポークカレー」「エビカレー」の4種類のみ。小さく「大盛は改訂前の中盛の量です」との不穏な記述が…。ん?ひょっとして大盛りの店なのか…。「エビカレー」ってあまり見ないナと、普通サイズの「エビカレー」をお願いした。女将さんでなく常連の女性客が福神漬とらっきょうとたくあんの入った容器を置いてくれる(笑)。先の男性客に運ばれたカレーの量に怯む。まさか、あれが普通サイズ? すぐに「ライスを少なめで…」と言おうとしたが、自分の皿はすでにライスが盛られていてまさにカレーをかけるところだったので止めにした。

そして平皿に盛られた「エビカレー」が登場。カット・バナナ付き。カレーは案じた程の量ではなくひと安心(それでもライス多めだが)。先の人は”大盛”だったのだろう。上に茹でたむき小エビが数尾のっている。早速スプーンを入れていく。カレーの口当たりはポテッとしていて、いい意味で”昨日のカレー”のような安心感。口に入れてみると意外としっかり辛い。後で少し口の中がヒーッとなるくらい。自分は辛口のカレーが好きなのでこれはOK。固形の具は見当たらず、エビは別茹ででのっているだけのようでカレーの風味としては感じられなかったので、他の肉の入った(であろう)カレーの方が良かったかな。ご飯に合うカレーを綺麗に平らげた。次は大盛…やめとこ。(勘定は¥650)

 


 

↓ 柳ヶ瀬商店街(弥生町)の外れにある呑み屋街「松竹小路」。すぐ隣にあった同様の「弥生小路」が取り壊され、両側が更地になってしまっていた。この建物も先は長くないだろうか。

 

↓ 西柳ヶ瀬の「柳ヶ瀬センター」も小路の奥(写真手前側)が更地になっていて、以前と違って昼間は明るい日差しが入り何だかとても明るい雰囲気に。

 


 

語楽亭

岐阜県岐阜市京町3-2

 

( 岐阜 ぎふ ごらく亭 ごらくてい 喫茶 喫茶店 カレー カレーライス 大盛 デカ盛り ガツ盛り 弥生小路 松竹小路 柳ヶ瀬センター 取り壊し )

コメント (6)
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井筒定 @愛知県犬山市

2019年02月13日 | 愛知県(尾張・老舗)

犬山のお座敷料理や仕出し料理の老舗「井筒定」(いづさだ)。創業は明治13年(1880)だとか。以前から歴史ある店だとは知っていたが、犬山で宴席があるわけでもなく、1人では入ることは叶わないだろうなァと思っていた。ある日曜の昼に店の前を通ると入口に「予約不要・1名様可」と出ているのを見て、思い切って店に入ってみた。中に入ると1階は厨房になっている。老舗らしい風情のある佇まい。案内されて2階の大広間の入れ込みへ。広い座敷に卓が並んでいる。まだ先客がおらず広い空間に自分1人だけ。窓際の卓に案内され給仕女性に品書きを渡された。ランチ用にはいくつかの値打ちな品が用意されていて、その中から”明治13年から変わらぬ製法の甘露煮”とあった「鮎の甘露煮ランチ」をお願いした。出来上がるまでの間に品書きを眺めていると「割子(本来の昔ながらの折詰)」など、店の矜持が伺える品の写真が載っていてとても興味深い。なるほど昔はこういう折詰の料理を頼んで酒を呑んだりしていたのか…。界隈にあっただろう艶っぽい店にも運ばれたんだろうナ。

しばらくして蓋付きの塗りの入れ物に入った「鮎の甘露煮ランチ」が運ばれた。蓋を開けるとエビフライやチキンカツ、酢漬けの魚と一緒にメインの鮎の甘露煮が1匹まるごと入っていた。その他にも昆布巻き、野菜の煮物、団子、栗煮、田作りなど、彩り鮮やかな品が並ぶ。野菜などは飾り切りがしてあり、日本料理店らしいしっかりとした仕事が施してある。こういう品をランチで気軽にいただけるのは嬉しい。日本料理は元々酒を呑むための料理として発達した歴史もあるから、出来ればこの品々で酒を呑みたいが、車の運転があるので残念(次は嫁を連れてこよう)。鮎の甘露煮はもちろん頭からかぶりつく。甘露煮は店によって味付けが違いがあり、甘いもの、辛いもの色々あるが、こちらの甘露煮は濃過ぎず塩梅が良くしみじみと旨い。小海老と麩の入った吸物が付いているので、途中つゆで口中をさっぱりさせながらそれぞれの滋味深い味を楽しんだ。最後は水菓子で締め、下に降りて勘定してもらう。次は焼き魚か刺身のランチにしてみようか。値は張るが鮎の季節に「鮎三昧」でもいいかも。(勘定は¥1,296)

 

 


 

↓ 三連トラス鉄橋「犬山橋」(大正14年・1925・建造)と橋の親柱を南側から望む。鉄骨部分にはかなり錆が出てきているが塗り替えないのかな。

 

 


 

御料理・仕出し 井筒定

愛知県犬山市犬山南古券183

 

( 犬山 いぬやま 犬山城 犬山口 いづさだ 日本料理 和食 仕出 ランチ 御前 鮎料理 アユ料理 甘露煮 老舗 いづつさだ 近代建築 )

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