ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Midnight Special / The Incredible Jimmy Smith

2019年02月12日 | ジャズ

Midnight Special / The Incredible Jimmy Smith (1961)

オルガンの名手ジミー・スミス(Jimmy Smith)が1961年にブルーノートから発表したアルバム。まるでバンド名であるかのように”The Incredible(素晴らしい)”と付けてしまう程、レーベルを代表するアーティストだったのだろう。50~60年代を通じて多作だったジミー・スミス。自分が聴き出したのは”レア・グルーヴ”としてこの辺りの音が見直された時期で、ヴァーヴ(Verve)期のものが多かった。参考書はシンコーから出ていた「モッズ・ビート・ディスク・ガイド 」他だったかな。ブルーノート・レーベルに深い思い入れがない自分は、この時期の作品だと”音”は別として、アルバム単位でいくとあまり熱心に聴いたものは多くない。

参加メンバーはStanley Turrentine(Tenor Sax)、Donald Bailey(Drums)、Kenny Burrell(Guitar)と各人がリーダー級のメンバー。もちろんプロデューサーはアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)、エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder )。曲としてサックスが前面に出ているのでジミー・スミスのオルガンは抑え気味に聴こえるが、独特な音色とフワフワと跳ねるような伴奏で心地良い。ソロになるといかにも洒脱なフレーズがどこを切っても冴えまくっていて、オルガン特有の「フゴッ」ていう跳ね返りの音までカッコイイ(うまく説明できないが)。しっとりとした”ジャズらしい”曲が多いので自分の好きなスタイルとはちょっと違うが、抑え気味なのもまた一興。

オークションにて購入(¥288)

  • CD (1993/1/21)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Blue Note Records
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酒津屋中店 (4) @名古屋市中区・栄

2019年02月12日 | 名古屋(中区)

ある休日の朝早くに栄に着いた。そのまま地下に下りて「栄・森の地下街」にある居酒屋「酒津屋中店」へ。店頭から馬が居なくなって久しい(笑)(写真参照)。この後はバス移動で、しかも電話がかかってこない限り仕事の予定は無いので、朝呑みの背徳感を味わうべく暖簾をくぐる。もちろんこの地下街でここ以外に開いている店はモーニング・サービスを提供する喫茶店くらいしかない。店に入ると先客は5組。うち1組は朝帰りのバンドマンらで後は1人客。バンドマンの1人は流暢な日本語を操る外国人だがフランク・ザッパそっくりだ。店内の酒呑み率は何と100%(笑)。朝9時過ぎだゾ…。外は寒かったので燗酒(白鹿)をお願いし、つまみは「みそ奴」をお願いした。白鹿の銘が入った徳利と猪口が用意される。

クイッと1杯。んー、朝は効くなァ…。休日なので外を歩くサラリーマンは少ないけれど、時間を考えると背徳感でより一層旨い(←アル中の所業)。すぐに出てきた「みそ奴」はその名の通り冷奴の上から東海地方特有の甘い味噌だれがたっぷりかかっている。最初から山椒がかかっていたかどうだか覚えがないが、味噌だれに山椒の風味はテッパン。シンプルで旨い。この季節、豆腐が温かかったらもっと旨いだろうナ(←この後自宅呑みの定番酒肴に)。ボーッとテレビを眺めながら徳利を空に。あまりの居心地の良さに追加を頼みそうになったが、ずるずる長居するとこの後の予定が無茶苦茶になりそうだったので、後ろ髪を引かれながら1本で切りをつけた。各テーブルにデカい灰皿が完備の昭和感たっぷりの店は、元号が変わってもこのまま朝から呑める貴重な店として続いてくれるだろうか。(勘定は¥610)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5)(6

 


 

↓ 解体新築が決定済みの「「中部日本ビルディング(中日ビル)」(昭和41年・1966・建造)にはお別れデコレーションも登場。すでに飲食店のほとんどが撤退済み。1階の天井モザイクタイル画(矢橋六郎作「夜空の饗宴<空の饗宴>」)もそろそろ本当に見納めだ。

 

 

 


 

酒津屋 中店

愛知県名古屋市中区栄3-5-12 栄 森の地下街 南一番街

 

( 栄 さかえ 森の地下街 さかづや 酒津屋 さかづやなかみせ 中店 酒津屋東店 居酒屋 大衆食堂 昼飲み 昼呑み 朝酒 名古屋めし えびかつ エビフライ ハイボール )

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サンコック @岐阜県大垣市

2019年02月11日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市の中華レストラン「サンコック」の本店へ。揖斐川町にも店舗があるようだ。ずっと前から店名は知っていたが初訪問。昼営業開始時間ちょうどくらいに店に向かうと店前の駐車場はすぐにいっぱいに。看板から店構えから内装から、明るく清潔な”正調中華ファミリーレストラン”という感じで綺麗な店内。店員も多く、やはり家族連れの客が多い。入ってすぐのカウンター席に案内されメニューを眺める。こちらセット料理が豊富なのだが、店員の符丁のような呼び方がそのままメニュー名になっていて面白い。一番人気は「Cなし」(=天津飯+汁なし担々麺)だとか。セットが値打ちだろうことはもちろん想像出来たが、午後が終わってしまいそうだったので単品で「天津飯」を注文した。席から厨房の様子が見えるが広くて綺麗でシステマチック。手際良く次々と調理がされている。

程なくして「天津飯」が登場。このブログではあまり記事にしていないがオムライス好きな自分はもちろん天津飯も大好物。こちらの「天津飯」は玉子の上からかかった餡に醤油の入っていない塩餡だ。町の中華料理の店をはじめ、いわゆる大陸中華や台湾中華の店でも醤油餡が多く、かなり”分かり易い味付け”のことが多いので、一時は塩餡の店ばかり探して食べていた時期があった。塩餡でも透明だったり濁っていたりと色々だがこちらは後者。玉子の部分はごくシンプル。スプーンで垂直に掘り下ろし、餡と玉子とご飯を一緒に口に放り込む。火の通りもちょうど良く、過不足ない出来上がり。旨かった。ねぎの入った中華スープも付いてきたが、こちらも優しい味付けで好感が持てる。次こそセットを頼んでみよう。「炒天津飯(=天津炒飯)」や「オム炒飯」も気になるなァ。(勘定は¥500)

 

中華料理 サンコック 上面本店

岐阜県大垣市上面4-54-1

 

( 大垣 おおがき サンコック上面本店 サンコック本店 中国料理 ラーメン 担々麺 担担麺 天津飯 中華ファミレス )

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角浅 (2) 岐阜県羽島郡笠松町

2019年02月10日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

お千代保稲荷方面へ遊びに行ったものの、凄い人出と、商売っ気があり過ぎてあまり気の進まない店ばかりだったのでウロウロだけしていたら昼時を外してしまった。岐阜方面へ帰る途中で「中休みの無い店は…」と思い付いた「角浅」に向かう。さすがの人気の店でも3時をとうに過ぎていたので先客も1組だけ。中休み無しってありがたい。寒かったので味噌煮込みうどんを食べようとは思っていたが、品書きとは別に「期間限定・味噌煮込みゴン太」の文字を発見。”ゴン太”は確か以前は平日限定で、しかも昼時を過ぎないと提供されなかった品のはず。やれうれしやと”玉子入り”で注文した。さっきまで麺打ち場に入っていた若主人の調理が始まる。

しばらくして若女将によって運ばれた「味噌煮込みゴン太・玉子入り」は蓋付きの土鍋で登場。蓋を開けると湯気と共に旨そうな水面が現れる。こちらの限定麺”ゴン太”とは幅広のきしめんのこと。2cmくらいの幅はあるごつい麺。小麦粉はきぬあかりを使っているのだとか。手繰ってとんすいに入れるもはみ出るほどの幅広さ。こんな麺でも口当たりは滑らかで、硬すぎず軟らか過ぎずのいい塩梅。モチモチとしていて噛む楽しみのある旨い麺だ。ずっと手繰っていたい気分。つゆの中には飾り切りしてある赤い縁の蒲鉾(朱板)、白菜、ネギ、揚げ、どんこ、そして鶏肉と玉子。つゆはどんこの風味がしっかりと出ていて旨いのなんの。飲み干すつもりは無かったのに残すことが出来なかった。「牡蠣八丁味噌煮込みうどん」なんて品もあったので、次はそれか…。(勘定は¥850)

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この後の記事はこちら (3

手打ちうどん・丼物 角浅

岐阜県羽島郡笠松町田代820-1

 

( 岐阜 ぎふ 笠松 かさまつ かくあさ 饂飩 うどん 麺類食堂 大衆食堂 みそにこみうどん 味噌にこみうどん 味噌煮込 ごんた ゴン太 幅広きしめん 手打ち 手打うどん )

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松川屋義永 @名古屋市熱田区・神宮西

2019年02月09日 | 名古屋(熱田区・中川区)

古い建物を店舗にしたパン屋があると聞いてやってきたのは熱田神宮の西側、白鳥庭園にも近い住宅街にある「松川屋義永」。古風な名前だが、なんでもオーナーの自宅を改造した店で元々は和菓子屋だったのだとか(納得)。現在は学校給食のパンも製造しているとのこと。昼に開店とあったので、その時間に店まで来てみると大きくない店内は満員の盛況。入場制限じゃないけれど、店の外で中のスペースが空くのを数人が待っている状態。自分が見たところ年配の客が多そうだ。幸いすぐに入ることが出来た。トレイとトングで好きなパンを取るセルフ・スタイル。並んでいるパンは小さいものがほとんどで、どれも100円に満たないような値付けのもの。小さいから安いのか、安いから小さいのかは分からないが、何にしても凄い人気だ。食パンもあるらしいが自分が伺った時には無かったみたい。何でも給食パンと同様に卵を使わなかったり(一部例外あり)、バターの変わりにマーガリンが使用してあったりするらしい(壁に説明貼紙あり)。焼き上がりのタイミングなのかどれも甘そうな菓子パンが多いので、それを避けるとあまり選択肢は多くない。自分がトレイにのせたのは「ひとくちパン」「くるみパン」「カマンベール源氏」。まだ散策の途中なのであまり多くは買うことが出来ず、味見程度。コストを抑えるためだろう、紙袋は中古のものを流用している。ちょうど高級そうな紙袋に当たったので良かった(笑)。

家に帰って食べてみた。デニッシュ生地が得意の店なんだろう、わざと選んだ訳ではないがどれもそんな生地。「ひとくちパン」が甘いだろうことは何となく分かっていたが同様の形の「くるみパン」も甘い。これはデニッシュ生地がそもそも甘いのかな。「カマンベール源氏」はデニッシュ生地と普通のパン生地の間のような食感。優しい風味でなかなかいける。ウインナーが入ったような総菜パンは選ばなかったので、どれも腹の足しにするには小さいが、コーヒーのお伴としていただいた。次もおやつ代わりに買いに来よう。(勘定は¥300程)

 

松川屋義永

愛知県名古屋市熱田区白鳥2-3-25

 

( 名古屋 なごや 熱田神宮 神宮西 白鳥公園 まつかわや まつかわやよしなが パン ベーカリー 菓子パン 総菜パン 予約 日本家屋 和菓子 )

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Back Into The Graveyard / Television

2019年02月08日 | パンク・ニューウェーヴ

Back Into The Graveyard / Television (2005)

「Back To Zero」というパンク、ニューウェーヴ中心のレーベルから発表されたテレヴィジョン(Television)のブートレグ(海賊盤)。シングルのAB面や12インチ・シングル・ヴァージョン、メンバーのソロ音源、メジャー・デビュー前のデモ、セッション音源などに78年のライヴ音源(音は良くないです)を加えた盛り沢山の2枚組。冒頭はアルバム未収録(現在はCD化)のマイナー・デビュー・シングル「Little Johnny Jewel」(Mono)のAB面。オリジナルも長尺の曲が2つに分断され収録された。今となっては簡単に聴くことが出来るようになったが、自分が彼らのレコードを集めていた80年代後半はなかなか貴重なもので、西新宿ではORKのオリジナル・シングル盤は1万円近い値段が付いていたし、再発12インチでも7千円位の値段じゃなかったかな。もちろんなかなか手が出せずいつも壁に飾られていたジャケットを恨めしく眺めるだけだった。

10~14はあのブライアン・イーノ(Brian Eno)がプロデュースしたと言われる有名な1974年のデモ音源(※)。ブートでは定番の音源だったので自分もアナログで持っているが(写真下)、メジャー・デビューの3年前にして若干アレンジが違う所はあれど曲の骨子はほとんど出来上がっていて、限られた曲をライヴでどんどん熟成(先鋭化)していっただろうことが想像出来る。名曲「Venus de Milo」の演奏なんかは躍動感があって後に発表された正規テイクとは別の魅力がある。どうしてボツ、あるいはセッションが成就しなかったのか知らないが74年あるいは75年に発売することが出来ていたらニューヨーク・パンク・シーンはどうなっていただろうか。

※後年のインタビューでリチャード・ロイド(Richard Lloyd)はイーノのプロデュースというのを否定している

 

1-01 Little Johnny Jewel Part One (Mono 7"version)  
1-02 Little Johnny Jewel Part Two (Mono 7"version)
1-03 Marquee Moon Part 1 (Stereo 7"version)
1-04 Marquee Moon Part 2 (Stereo 7"version)
1-05 Marquee Moon (Mono 12"version)
1-06 Ain't That Nothin' (Mono7"version)  
1-07 Get Off Of My Cloud (Richard Lloyd Solo) 
1-08 Connection (Richard Lloyd Solo)  
1-09 Marquee Moon (Tom Verlaine Solo Live 1987)
 
Brian Eno Sessions At Fairland Studios, Hollywood, CA 1974

1-10 Prove It  
1-11 Friction  
1-12 Venus (De Milo)  
1-13 Double Exposure  
1-14 Marquee Moon

Little Johnny Jewel Sessions In Aug.1975

2-01 Hard On Love  
2-02 Friction  
2-03 Careful  
2-04 Prove It  
2-05 Fire Engine  
2-06 Little Johnny Jewel
 
Bonus Tracks Live In NYC 1978
 
2-07 Adventure  
2-08 Poor Circulation  
2-09 A Mi A Mo Re  
2-10 Knocking On Heaven's Door  
2-11 Kingdom Come

オークションにて購入(¥939)

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すずや食堂 @愛知県犬山市

2019年02月08日 | 愛知県(尾張・老舗)

久しぶりに犬山市の桃太郎神社に出掛けてみた。自分が小さい頃にはバスで町内の花見か何かで来たこともあるし、子供が小さい頃には遊びに連れて来たこともあるが、随分と久しぶり。相変わらずシュールなコンクリート像が林立する境内の階段を上がっていくと、狙って来た訳じゃなかったがちょうど節分行事の真っ最中。小さい子が壇上に上がり「福はうちー、鬼もうちー」〔ママ〕とやっていた。テレビでもよく(面白ろ可笑しく)取り上げられる有名スポットの割に参加人数は少なめで微笑ましい。

 

同市内のビール醸造所の出店なんかも出ていたが、店舗として食事が出来そうなのは神社側に1軒と道の反対側に1軒のみ。もう閉めてしまっているが往時はここに店がずらっと並んでいたのだろう。神社側の「すずや食堂」に入ってみた。創業は100年を超えるとのこと。店に入ると中は意外と広い。壁には店名にちなんで色々な鈴が吊るして飾ってあった。品書きを見ると麺類丼物と色々あったが「木の芽でんがく」をお願いした。

「木の芽でんがく」は外の焼き台で焼かれてから運ばれた。薄く切られた豆腐に甘味噌だれがくぐらせてある。炙られた味噌はたまらない香り。山椒は最初から振ってあった。焦げた味噌の風味と熱々の温度が旨い。寒いし、燗酒と一緒だと最高だが運転があるのでお茶だけなのが残念。さっと平らげた。次は「カツ丼」でも頼んでみようか。犬山といえば”目玉のせ”カツ丼だが、こちらは果たして…。店を出ようとすると、外から戻った店の人が豆まきで投げられた福豆を何袋か下さった。ありがたや。(勘定は¥550)

この後の記事はこちら

 


 

↓ かつてはずらっと茶店が並んでいただろう店の並び。自分が小さい頃に来た時にはこれらの店もまだやっていただろうか。

↓ 犬山橋方面へ戻った所にある”その筋”では有名な喫茶店「パブレスト・100万ドル」。そのカオスな外観に以前から惹かれてはいるが、まだ入る勇気が足りない(笑)。この日も店内からカラオケが聞こえてこなかったら入っていたのだが…。

 

 


 

お食事処 すずや食堂

愛知県犬山市栗栖古屋敷19-2

 

( 犬山 いぬやま 桃太郎神社 すずや 鈴屋 大衆食堂 麺類食堂 茶店 茶屋 花見 でんがく  100万弗 100万ドル 百万ドル 珍スポット 珍百景 )

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佐喜 @名古屋市中区・大須

2019年02月07日 | 名古屋(中区)

人通りのかなり多い休日の大須商店街。アーケードの下は真っ直ぐ歩くことも困難な程の人出。前回は銭湯に逃げたが、今回は以前から気になっていた店に入ってみた。お食事処の「佐喜」(実態は酒場・喜は変体仮名)。多分自分が若い頃からある店と変わりないと思うけれど、ここを通ると飲み屋が2軒並んでいて、店の外のテーブルで昼間っから酒を呑んで赤い顔をしているオッサンやオバサンが沢山居て閉口したものだった。時を経て自分がオッサンになるとそこで呑みたくて仕方がなくなるから困ったもの(笑)。寒いし外まで人は出ていなかったが人が入っている様子は見てとれたので思い切って暖簾をくぐって戸を開けてみた。なるほど狭い店内はL字のカウンター席のみ。詰めないと6人ぐらいしか座れないだろうか。でも店員は女将を含めて3人も居る。5つ埋まっていたが奥の1つが空いていたので入らせてもらった。まずは飲み物。珍しく筆頭がビールでなく「焼酎ハイボール」だったのでそれをお願いした。”おしながき”にも写真が載っているが、こちらはタカラ酒造の「焼酎ハイボール・ドライ」の350ml缶とグラスがそのまま出てくる。つまみには「串かつ」を2本と、どての「牛すじ」をお願いした。

まずは喉を潤し、先に出された「牛すじ」をいただく。目の前のどて鍋から出されて皿に。しっかりと煮こまれていて味噌の具合も良く、いい歯応え。旨い。最近家で呑む甲類焼酎はキンミヤばかりだが、このハイボールも悪くない。しばらくして揚がった「串かつ」が登場。この日はどて味噌でなくソースにしてもらった。こういう店には珍しく肉厚で大きめ。これは味噌でも食べてみたいなァ。自分は余程の事が無い限り、隣で煙草を喫われてもどうってことないが、自分以外の5人の常連客が全員喫っていたので、さすがにこの狭い空間ではツライ。ここは軽く済ませておいて次に行こうと勘定にしてもらった。店を出る時に初めて気付いたのだがホワイトボードにもいくつか酒肴があるようだ。次はそこからも選んでみよう。(勘定は¥900)

 


 

↓ 派手なアーケードに隠れているが、タイルが使ってあったり、木枠窓だったりとそれなりに古い意匠が伺える大須商店街の建物。おもちゃ屋の看板は初代仮面ライダーとサイクロン号、オバQ、みなしごハッチ…。平成も終わるというのに(笑)。

 

 

 


 

お食事処 佐喜

愛知県名古屋市中区大須2-17-2

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす 大須商店街 アーケード商店街 さき 酒場 居酒屋 串カツ どて 味噌おでん 昼呑み 昼飲み )

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CROWN BERRY (クラウンベリー) @岐阜県岐阜市

2019年02月06日 | 岐阜県(岐阜)

ずっと気になっていたけれど機会を探しているうちに苺の季節を逃してしまったりした岐阜市岩田の苺農家が営む店「クラウンベリー」にようやくの訪問。もう開業してから2年程になるのかな。住所を頼りに車を走らせたが、交通量の多い通りからは外れているものの、さほど遠くない場所に洒落た店が見えた。道中には特に大きな看板とかがある訳ではなかったが何台も車が停まっている。昔と違って今は店舗の情報も簡単に入手出来るから便利だなァ。店に入るとさほど大きくないスペースに、生の苺、ジャム、ゼリー、サンドイッチなどが陳列されている。その場で作るドリンクもあるようだ。最初から目当てだった「いちごサンド・しろ」と「いちごゼリー」を購入して持ち帰った。

それぞれを家人といただく。「いちごサンド」はパン2枚で苺が2個挟んであり、2切れにカットされている。苺は薄切りではなく大きい粒が縦半分にカットされたっぷりの生クリームと共に挟まれているので、サンドイッチの片面が分厚い。早速かぶりつくと苺の香りと生クリームが口いっぱいに。生クリームのせいか苺の甘味はそれほど感じないが、さすがにフレッシュさが秀逸。瑞々しい。フルーツサンドは時々パンの風味が中身の味を邪魔することがあるけれど、こちらのサンドはあくまでも苺と生クリームが主役。旨い。「いちごゼリー」は甘味控えめで意外とあっさりとしていて鼻に抜ける苺の香りと口に残る甘味と酸味がちょうどいい。こちらも旨かった。家族も大喜び。次は何かドリンクを頼んでみようかな。(勘定は¥1,800程)

 

CROWN BERRY (クラウンベリー)

岐阜県岐阜市岩田西1-645-1

 

( 岐阜 ぎふ 岩田 いわた クラウン・ベリー いちご イチゴ 苺農家 いちご農家 直営 スイーツ フルーツサンド サンドイッチ いちごサンドイッチ )

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亀屋芳広 (2) @名古屋市熱田区・伝馬町

2019年02月05日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

まだ熱田神宮の境内に正月期間限定の屋台が出揃っていた頃に、せっかくここまで来たからと南へ下り、交差点を渡って旧・東海道沿いの和菓子の「亀屋芳広」へ。正月の手土産やお供え目当てだろう客が車で乗り付けては店に入っていく。広い店内のショーケースを見渡したが、歩いて持ち運ぶことを考えると大きな箱は避けたい。そこに「名古屋めぐり」と書かれた詰め合わせがあった。5種類の代表的な銘菓が詰められている便利なもの。これを購入して持ち帰った。

包みの中には”銘菓探訪”と書かれた菓子の紹介栞が入れられていた。「七里の渡し」は網カゴに入れられつぶ餡が詰められた羽二重餅2個。表面にはきな粉がまぶされている。名前はもちろん”宮の渡し”(※)から取られているだろう。「車楽(だんじり)」はどら焼き。表面には山車の車輪の絵柄で焼き印が押されている。「あつたの杜」は抹茶風味のあんこが白くてふわふわの生地に挟まれていて、以前店内でもいただいたことがある。でもその時は抹茶色の生地で挟まれていたような気が…。「有松絞」は滑らかな玉子生地のてっぺんに松の実がちょこんと添えられている。中にはほのかな柚子風味のする白餡。「不老柿」は以前もいただいたことがある。嫁の土産を買っていかない日はこうして1つづつ味見できる詰め合わせは嵩張らないし、とても有難い。数日かけてゆっくり午後のお茶の供にさせてもらった。(勘定は¥710)

以前の記事はこちら

総本家 亀屋芳広 本店

愛知県名古屋市熱田区伝馬1-4-7

 

( 名古屋 なごや てんまちょう かめやよしひろ 亀屋芳広本店 和菓子 御菓子司 宮の渡し 東海道 宮宿 旧東海道 )

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