変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

五観の偈

2013-05-25 15:36:24 | Weblog

 早いもので…もう5月も終わります。
 年を取ると月日の流れを早く感じるように思うそうで…
 20代の時に、学校を早く卒業したくてしたくて、という思いに駆られていた時が、
 とても今は懐かしく、出来る事なら、もう一度学生時代に戻りたいと何気に思います。


 毎日の温度差、気圧の変化に少しずつ若いときより、感じやすくなってきたことに
 戸惑いながら、順応させていくしかない、?老化を受け入れるしかない?
 事態にも、顔色を変えずに?シワを増やして頑張っていく、自分に
 私だけじゃない、なんて、わけわからない、ことを思いつつ、頑張っています。


 叔母が、少しずつ食べてくれるようになり、前よりは、一喜一憂しなくなりました。

 といっても、25㌔の体重では、安心できませんが…


 さて、今日は私のブログを読んで下さっている方の中でも、高野山の記事を楽しみに
 してくださっている方も多いので…
 今日は、私の愛読誌「高野山教報」からご紹介します。


               『五観の偈』 
                          星島 光雅 (岐阜県 寳心寺住職)

 
 岐阜県のある中学校の校長先生を勤められた方から、次のような話をお聞きしました。
 新しく赴任した中学校は生徒同士が非常に荒れており、当初大変なところにご縁が
 あったものだと思ったそうですが、なぜ荒れているのかを調査するため、子どもたち一人ひとり
 の家庭での生活状況について細かくアンケートをとったそうです。

 その結果、荒れている子の9割りの家庭で、朝食を食べずに登校していたことがわかりました。
 そのため少しのことで切れやすく、イライラした心が静かに聴き入る心を妨げ、授業が出来ない
 のではないかと考えました。

 校長先生は学校をあげて、必ず朝食をとらせて登校させるように親たちに懇願し、毎朝子供たちに
 朝食をとったかどうかを確認する運動を展開したところ、市内で一番荒れていた中学校が本来の
 学校の姿に戻ったとおうかがいし、改めて食育の大切さを痛感しました。

 そこで仏教が食事の心の大切さを示す「五観の偈(ごかんのげ)」ついてお話ししたいと思います。
 私たちは、修行中、食事をする前に食事(じきじ)作法をしますが、そのなかで、五観の偈という
 五つの項目を一つひとつを声を出して読み上げます。
 心を観想し(心を落ち着け)、項目の内容に心をめぐらせ、偈文(げもん、真実の言葉)を読むのです。
 私が修行中は、若さもあってか早く食事作法を済ませ温かいものを食べたいと思う心が先に
 立ったものです。

 この年になり当時のことわ反省していますが、今改めてこの内容の重要さを再認識させられています。
 その第一項は、「一には功の多少を計り彼の来処を量れ」といいます。
 意味は、食べ物がこの膳に来るまでに多くの労力と手間がかかっていることをよく感じ、この食べ物が
 どこからどのようにして来たかを感じて食べなさいということです。

 私たちは日頃何も考えずに食事をしていますが、今食べようといているこの食材を考えいみると、
 まず天地の恵みがあり、野菜が作られた生産者の苦労があり、魚ならその魚を獲るために大海に
 船を出し、命がけで漁業を営んでいる猟師さんたちの苦労があります。
 そして食材を日夜運送している流通関係の人たちの苦労があり、次に小売店やスーパーなどで
 商いをしている人たちの苦労があり、その食材を買ってきて料理して下さった家族の労を得て、
 ようやく私たちは食することができるのです。

 しかも食材の動物、植物の命をありがたくいただいて生かされているのです。

 そのご恩に対し、食する前に合掌し「いただきます」と感謝の心を表すことが、今までの日本人としての
 謙虚な姿だったと思います。
 しかし、人間の欲望にかられた物質文明ばかりを追い求め、お金さえあれば何でも自由に手にする
 ことが出来る今日、多くの目に見えない力によって、「生かされている」という大切な心を
 忘れてしまっているように思います。

 もし感謝の心を忘れていたとお感じになられましたら、今日からぜひ実践してください。





  毎日の何気ない食事一つとっても、自分ひとりでは、生きていけません。
     この広い地球に生まれ、縁があって日本に生まれ、縁があって知り合った。
     ステキに御縁に感謝して、今日も元気に笑顔で頑張りましょう!!
     因みに、私は毎回合掌して、大きな声で「いただきます」をします。
     皆さんは、いかがでしょうか?



          『変形性股関節症に負けないでね!』

コメント
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