お盆の墓参り、鎌倉は午後から天気が崩れるということだったので、早めに出かけた。息子は就活、娘は山行、妻は手話の講習会ということで、今年は、私一人で出かけた。私の家のお墓は鎌倉市内にあり、妻の実家のお墓も近くの街にあるので、いつもワンセットでお参りしている。夜中に降った雨のせいかだろう、鎌倉じゅう湿度が高かく、蒸し蒸していたけど、多くの人が墓参りにきていた。
汗だくになって掃除をしたあと、一人ということもあって、しばし祖父母と話をした。
近況報告をしたら、祖父は「コロ健はよくやっとるな、頼もしいもんじゃ」と褒めてくれた。祖母に私の出張の話をしたら、「あら、コロ健と一緒に行きたいわ、連れてってーな」と、やっぱりいつも通り。少しの間、楽しく話すことができた。
お墓でご先祖様はいいことしか言わないけど、それはそれでいい。誰も、嫌なことを言ってくる人のところに行きたいとは思わない。
妻の実家のお墓があるお寺に行ったら、サルスベリがよく咲いていた。亡くなってもう10年になる義父に、子供たちの近況を報告し、幼かった頃にあれこれと助けてくれたことに改めて礼を言う。義父が生前好きだったバラとワインを備えた。こういうことを話し、元気づけられるからこそ、お墓参りとは大切なものなのだとしみじみ思う。
鎌倉に戻った後も、雨は結局降らなかった。
墓前で手を合わせもの思う