こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

デキる医学者になるために(3/5)データは自分で叩き出す

2014年08月16日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

研究において、すべてのデータは自分で出す。

症例を集めるにしても、データを出すにしても、写真を撮るにしても、すべて自分でやる。実験も自分でできるようにする。自分一人でできなければ、誰かに頭を下げて手伝ってもらう。これを共同研究という。何かの研究を始める時は、頼んでばかりだ。

実験方法はその原理を理解する。生化学だの分子生物学だのの知識が必要だったら、その教科書を通読する。

そして、その実験手法を理解して実験を自分で行う。いわゆる、手を動かす、ということだ。

大学院生の頃、いきなり「○○病院で検体が出たから、すぐにもらいにいってこい」と教授が自分の車の鍵を投げてよこされたのがとても印象に残っている。結構、遠くの病院まで手術検体をもらいに行き、引き返して来てラボで培養した。培養も遺伝子増幅(PCR)も、全部自分で行う。

仕事柄、組織の写真を撮るのは慣れているのが、少々得していることか。

臨床が忙しい、といっている医者はそういっていればいい。いい臨床医であれば十分で、わざわざ医学者にまでなる必要はない。優れた臨床医である上に、優れた医学者でもありたい医者はこういう労を惜しまない。

当然のことながら、データのでっち上げはいけないし、 製薬会社にデータを造らせるような医者は医学者として失格なのは当然だ 。そういう医学者モドキの医者には、研究現場から早く退場して欲しい。

 

ズルしようとか楽しようとか考えているようではダメ

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デキる医学者になるために(2/5)論文をよむ時には

2014年08月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

いったん読みはじめた論文は最後まで読む。

これはけっこうな苦行である。とくに、人(多くは上司)から与えられた興味の無いテーマについての勉強(下調べ)のための論文だったら五行と読めない。 それでも最後まで読まなくては、理解は進まない。

自分から勉強しようと思っても、その分野の論文を全部読むことなどできない。だけどいい論文を読みはじめたら最後まで飛ばさずに読む。中でもmaterial and methodはとくに重要だ。

一人で読めないなら、誰かと一緒に読むのもいい。抄読会がそうだが、不肖コロ健も息子を捕まえてSTAP細胞論文は最後まで読んだ。

 

たいていの医者はこれができないので、論文が書けるようにならない。英語のせいにするが、それよりも論文を読み込んでいないので、論文の構造がわからない。

興味深い考察があったら、そこにある文献の少なくともタイトルまでは読む。著者名もチェックしておく。

 

とはいいながら、不肖コロ健、論文作成にはいまだに苦労している。論文を読み込んでこなかったことが原因だと、痛切に感じている。

 

後悔先に立たず 
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デキる医学者になるために(1/5)学会発表であがらないために

2014年08月14日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

学会発表で人に対して何かを話す時、あがってしまうことはよくある。この前も、某難関大学出身のレジデントが、学会発表で話すのは苦手だとこぼしていた。入試の偏差値の高さと、医学者としてのレベルは必ずしも相関しない。

 

とはいえ、不肖コロ健、学会発表でビビらなくなったのはごく最近のこと。それも、始まる前はあがっていなくても、終わってから後悔することはいまだにいつものことだ。

ではどうしたらあがらないで話すことができるようになるか。

あがらずに話すためにもっとも簡単なのは、事の本質を理解してから話すことだ。本質を理解していないから、話していることに自信が持てなくなってオロオロすることになる。

そうはいっても本質を理解するなんて、簡単なことではない。それならば少なくとも、話している原稿にある言葉の定義はすべて理解しておく。医学辞書を引けば、けっこう足りるはずである。

こんなことで、事の本質が理解できるわけではないけれど、それなりに自信を持って発表に臨むことができるはずだ。

 

 

辞書で使われている用語がわからないのでは困るが
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ぎゅうぎゅうづめのスケジュール

2014年08月13日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

 ここのところ、朝の横須賀線での時間をこのブログに充てている。これはこれでいいのだが、休暇明けの忙しい時にちょっとまずいような気もする。ということで、このブログを仕事にも役立てようと、今年下半期の予定を整理して、それぞれへの準備のための工程表を作ってみることにした。

 なお、普段の仕事はいつもどおりにあるし、それらは除いてある。

 それにしても、今朝の通勤路、見事に誰もいなかった。さすがはお盆休みだが、電車はやっぱり混んでいた。とくに帰り。

 さて、話を元に戻して、今後の予定。

8月 某研究会診断講習会のチューター:ほぼ毎年チューターとして参加しているが、年々受講生のレベルが上がってきている。リピーターが多くて苦戦することもある。少しネジを巻き直しておかないと。

9月 某2研究会学術集会での発表、座長、事務局: 結構大きな研究を組んでいる。症例のリストアップと一部の検討は済んでいるが、まだまだ。事務局仕事も幹事会、総会の準備、会計報告と、手抜きできないことばかり。

   某国際学会での発表(共同演者):臨床の若い先生を指導しての発表。自施設が一歩先んじている治療法の病理学的検討。データはほぼ揃っているのだが、組織の写真がまだ。予演会が再来週とのこと、早くパワポスライド作らなくちゃ。

 10月 某学会での講演:全くの初ネタ。最初から発表スライドを作らないといけない。9月が忙しいので、これまた早く動かねば!

   某2研究会の地方会での発表:勉強会レベルの小さな会なので、これはなんとかなるだろう。

   某3研究会での講演:臨床検査技師さんの研究会での講演。総論的なことよりも、自分の専門分野について話すことに決めている。

11月 某2学会秋期学会 委員会、発表(共同演者):初め行く気はなかったのだが、大事な委員会が組まれてしまって出なくてはならなくなってしまった。

   某3学会 発表:抄録の募集がまだだが、この学会は結構好きなので、毎年出ている。今年も発表しなくては!

ここまで書いてきて嫌になった。年内の学会、研究会だけで、わかっているだけでこれだけある。ぎゅうぎゅうづめだ。

revise中の論文が1本、診療ガイドラインの準備が1本。

どうするか。

 年明けには講演が(たぶん)2本。病理学会の抄録募集とかもあるし。研究報告書も書かなくてはいけない。

 論文化を催促されているテーマが1本、まとめようと思っている研究テーマが1つ。

 腹をくくって、全部頑張るしかない。幸い、12月に学会は無いから、今年は年末年始休みまで体はもつだろう。

 

 それにしても、時間が無い。このブログをお休みする必要が出てくるかもしれないと思うほどだ。

 さしあたっては、明日からはできるだけサラッと書くことにする。

 お医者さんには週に1日とか1日半、アルバイトに行く人が多いが、不肖コロ健その暇はない。そんな暇があったら、勉強するか、さもなくば体を休める。

 なお講演といっても学会とか研究会に呼ばれてのボランティアで、交通費を出してもらう程度である。どこかの会社のバックアップがあるようなたいそうなものであるわけがない。

 病理のデータはもちろん自分で出す。東大などで、製薬会社がデータを作って発表していたという話を聞くと、さすがに怒りがこみあがってくる。

 

いつまでたっても貧乏暇なし

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お盆休みと通勤電車

2014年08月12日 | 通勤・交通・旅行

昨日今日の電車、けっこう混んでいる。

お盆休みの週ということで、今週は毎日、都内までガラガラの電車に乗って行けることを期待していたので、少しがっかり。鎌倉駅に並んでいるのもいつもと同じおじさんたちだ。全体として3割減といったところだろうか、鎌倉で乗る時はその程度だが、降りるときには結局満員になっている。

普段はいったいどれほど混んでいる電車に乗っているのかと思うと恐ろしくなる。

休暇の分散化が進んでいることを考えたら、この時期に仕事をする人が増えているのも納得がいく。

帰りは帰りで結構混んでいる。

仕事帰りの人たちとともに、行楽帰りの人も多い。若いカップル、子供連れ。いつもの帰宅時よりも、電車に乗り慣れていない人が多く、ホームや、コンコースで流れが滞る。全体の絶対的な人数が多くないのでまあ、なんとかなる。

 

そして、夜の鎌倉駅。

海を楽しんだ余韻さめやらない人たちが、ホームにたくさんいる。そのことはいいのだが、投げ捨てられたゴミの多いのには辟易してしまう。そんな利用客も利用客だが、鎌倉観光で潤っていそうなJRも駅の美化に人を割けないものだろうか。

私の勤務先の病院の医局の人数は1割程度の減といったところだろうか。いっぺんに休むわけにはいかないので、かわりばんこに休んでいる。カンファレンスはすべていつもどおりのペースである。当たり前といえば当たり前である。

夏休み休暇をとるタイミング、独身や結婚していても子供のいない医者、子供がまだ小さな医者は9月以降に休むことが多い。小学生の子供がいるような医者は子供の学校の休みに合わせることになる。

我が家のように、子供達が親に付き合ってくれなくなると、いつ休みをとってもよいのだが、体がきついので、暑い時期に休みをとらせてもらっている。

それなりに皆さん休みはとっているのだろうけれど、多くの人が電車通勤でよく頑張っているものだ。

水木金(13, 14, 15)位は空いて欲しい
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スーパーフルムーン

2014年08月11日 | 鎌倉暮らし

昨晩、というか今日(8月11日)未明の満月はスーパーフルムーン中のスーパーフルムーン、通常よりも16%大きく、30%明るいとのことだったらしい。

夜には台風11号の雨雲が通り過ぎるので、鎌倉からもこのスーパーフルムーンを見ることができるだろうと期待して夜半すぎに空を見上げたら、雲間から月明かりがこぼれるだけ。雨は止んでいたけれど、雲はまだ残っていた。(アウター)レインバンドの尻尾だろうか。

スーパーフルムーンを拝むのはあきらめて、仕事に備えて寝たのだが、うとうとしたところで妻に起こされた。

「お月様で、山が光っているわよ!」

窓越しに空をみると、雲はまだ残っていたがまん丸い月が見えた。

 

まだまだ台風の吹き返しの暴風が吹いていて、木々が大きく揺れていた。それでも、白く輝く丸く大きく美しい月が、鎌倉の山や町を明るく照らしていた。

世界中の人が、この月を一緒に見て、平和な思いを持ってくれたらどれほどいいだろうと思い、手をあわせた。

窓の内側から写真を撮ろうと思ったのだが、ガラス越しだと光が反射してピントが合わない。病理医の習性としてピンぼけ写真は許せない。結局、ベランダに出て月を写真に収めた。

 

 

満月は3時半頃だったらしいので、これはまだその少し前であるが、まあ私的には許容範囲内である。

台風一過とはいえ、西日本を通過したので結局まだ暑い。

だけど仕事への復帰初日にいいものを見ることができた。

 

 今夜も明るい

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コロの術後フォローアップ

2014年08月10日 | 犬との暮らし

今年の夏休み休暇も今日でおしまい。遠出することもなく、自宅で過ごした。

今日はあいにくの台風11号の襲来で、家に閉じこもる事になってしまったが、まあ、それも仕方あるまい。甲子園は開会式が2日順延になったほどだ。

この休み、前半は強風、後半は台風となった。

この休み中、マルチーズのコロの術後のフォローアップに動物病院に連れて行った。

膀胱結石に対する腹腔鏡手術を行ったあとを診ていただいたのだが、術後は順調とのこと。よかった。

退院後しばらくはおしっこが上手にできなかったが、今では病気になる前のように一度にちゃんと出るようになった。

体の大きさからして、フラットコーテッドレトリバーのナイトに比べて小さいので、なんとなくナイトの方が目立ってしまうけど、小さい体で、小さい時から一人で生きて来たのだと思うと、愛おしくなる。犬とは不思議なものだ。

この間、ショッピングモールのペットショップをのぞいたら、生後半年以たっても買い手のつかない子犬が2、3万円で売られていた。店員が通るとそちらのほうへ近づこうとする。もう、店員に馴れてしまったのだろうか。

コロを近所のペットショップでみたのは生後3ヶ月のとき。マルチーズにしては体が大きめで、あまり可愛くなく店員は売れ残ってしまうだろうと思っていたらしく、私が買い求めた時はとても驚いていた。

なにはともあれ、元気になってよかった。

コロは、7才。この先どれだけ一緒にいられるだろう。かわいがってやらねばならない。

 

さあ、明日からは仕事。頑張っていこう。

 

ナイトのくびも順調です
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私は朝日の読者だが。

2014年08月09日 | 日々思うこと、考えること

私は子供の頃から朝日新聞の読者だ。親が朝日の読者で、結婚してからも朝日を購読している。今、50才なので字が読めるようになってからの40年以上は朝日を読んでいる。少年朝日年鑑も私の愛読書だった。一番良く覚えているのは、三島由紀夫割腹事件の写真だ。

私の人格形成、思想形成に朝日新聞は重要な役割を占めてきた。

だから、先日(8月5日)、一面トップにあった先の大戦における従軍慰安婦の問題について、2日わたっての特集を組むという見出しには驚いた。解説委員による文章は丁寧語で書かれていた。

 

丁寧語の文章などというもの、訂正かお詫びか料金値上げのお願いくらいでしかお目にかからないもので気持ちが悪い。

それが一面トップである。

従軍慰安婦の問題については、朝日の報道が発端となっているのは周知の事実だ。この問題、ここ数年、日韓関係がこじれてしまった原因の一つにだが、この件について、朝日はずっと沈黙していた。朝日の読者である私はそれが事実であると思っていた。

今回の、特集記事の見出しは、読者の疑問にお答えします。だった。ずいぶんこまごまと書いてあったが、どれも要領を得ない。どうやら、最初の報道がどうやら誤報であったと言っているように読めた。これには参った。

 

訂正するなら、もっと早くできなかったのか。そして、訂正したのであれば、読者の疑問ではなく、他のマスコミ、国民の疑問に答えると言って欲しかった。三島由紀夫の写真と同じく良く覚えているのが珊瑚記事捏造事件の写真。あの写真もよく覚えているが、それ以上の捏造記事である。なにせ、ことは国際問題だ。

私は、ずっと朝日を読んできた。配達のお兄さんもいい人なので、購読を中止するのも気の毒だと思っているのだが、今度ばかりはどうしようかと思ってしまう。


きちんとしたけじめを
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夫婦は社会の最小単位

2014年08月08日 | 妻の名言

「夫婦は、社会の最小単位でしょう?だから、夫婦仲がよい、というのはその小さな社会が幸せということなの。

その小さな幸せな社会がたくさんあれば、その外の大きな社会も幸せになるし、世界中が幸せになるに違いないわ」。

妻は夫婦というものを本気でそう考えている。だから、私たちの夫婦仲を良くすることが、社会貢献につながるようなつもりでいる。

夫婦仲がよい、といっても何をもってよいというのか。それは、人それぞれだろう。

夫婦、というと今の世の中、結婚しない人も多いのだが、この世の中にいる人は何らかのカップルから生まれている。そのカップルが一つの社会を作ったものが夫婦という社会だ。

この小さな”社会”を維持することはなかなか大変である。自分以外の人と相当な時間一緒にいることになるわけで、そのことを受け入れなくてはいけない。

連れ合いは、朝起きたらいるし、寝る前にもいる。家を出かけるときにもいるし、帰って来たっている。そんな相手と常に、仲良くしているということはなかなか難しい。

結婚に上手下手があるかはわからないけど、長続きさせるということは難しいのだろう。幸せでない結婚で、離婚する人たちも多い。

結婚する若者が減り、離婚する人たちも増えているらしい。

くわえて、働く女性が幸せになりにくい社会構造。

このままの状況が続くと、日本という国はあまり幸せな社会にはならないような気がする。

 

結婚に夢が持てる社会になって、その結婚生活が幸せであり続けるような社会になってほしい。

 

 
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STAP細胞論文の感想(3)・・・これがあなたの人生の幕引きなのか

2014年08月07日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

STAP細胞論文の理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が自殺した。1962年3月生まれの52才だそうなので、不肖コロ健より2学年上だ。あまりにも若く、残念なことだ。

責任を取っての切腹なのか、それともこの一件の幕引きのためにしたことなのか、それとも自分の将来が断たれたことへの絶望からか。いずれにせよ、真相の大部分は闇の中へと葬り去られてしまったことになる。

もう、STAP細胞も、STAP現象もありそうにないということは衆目の一致するところだろう。残された小保方さんがいくら検証実験をしたところで、再現は不可能だろう。なぜなら、あの論文が出たときに世界中の分子生物学者が追試を試みただろうが、誰も再現できなかったのだから。

わずか1週間で相当数の未分化細胞が誘導されるというSTAP現象そのものが実現不能な仮説に過ぎなかったのに、論文をでっち上げてしまった。

問題となったときに、すぐに非を認めていればこのような悲劇招くことは無かっただろうと思うと、とても残念だ。

小保方さんの服装だの、実験室の壁紙だの、やらせまでしていたことが明らかとなってしまい、どうしようもないところまで追い込まれてしまっていたのだろう。浮かれすぎていたのだろうが、どうしてSTAP現象が実現不能であることに気がつかなかったのだろうかと思う。

どこかの時点で、科学者としての立場をわすれ、謙虚でいられなくなってしまったのだろう。そして、その絶頂のところから一気に地獄へと突き落とされてしまった。

そして、自らが集めたマスコミが両刃の剣であることまでは考えていなかったのだろう。

人生の幕引きとしてとても悲しく、淋しいものだった。ご冥福をお祈りします。 

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理研・笹井氏自殺 代理人「小保方氏の精神面心配」、若山氏「コメントない」産経新聞2014年8月5日(火)13:43

理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長が自殺を図るという衝撃的な事態に5日、関係者は一様に「言葉にならない」「なぜ、こんなことになったのか」と驚きの声を上げ、事実関係の確認に追われた。 理化学研究所(埼玉県和光市)の広報担当者は同日午前、殺到する報道陣の問い合わせに当初、「自殺との内部情報があったが、まだ分からない。事実関係を確認中だ」と繰り返した。理研本部に「死亡」の情報が届いたのは午前10時ごろ。担当者は「医師が死亡を確認したが、延命措置を行っているとの話もあり、情報が錯綜している」と混乱した様子で述べた。笹井氏が自殺を図ったCDBに隣接する先端医療センターには研究用のラボもあり、笹井氏は夜間も自由に出入りできたとみられ、秘書の机の上に遺書のようなものがあったという。担当者は「遺書のようなものの中身についてはよく分からない。おそらく警察に提出し、調べを進めているところだと思う。記者会見を含めて今後の対応を検討したい」と話した。先端医療センターの周辺にはパトカーや救急車が集まり、慌ただしい雰囲気。笹井氏をよく知る理研の男性研究員は電話取材に対し「まだ何も分からないが、事実だとすれば言葉にならないぐらい驚きだ」と声を震わせながら答えた。笹井氏を知る理研の元研究員の男性(38)は「笹井先生といえば頭が良くて冷静な切れ者で、活発に議論していた姿が印象に残っている。責任を取るなら彼らしくきっちり説明するとか別の方法があるはずだが、いきなり自殺を図るというのは信じられない」と驚いた様子だった。STAP細胞の論文問題をめぐり4月に記者会見した笹井氏について、論文執筆の指導を受けた小保方晴子氏は「尊敬する笹井先生が私の過ちのため、厳しい質問に答えている姿を見て、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と涙ながらに述べていた。その小保方氏の代理人、三木秀夫弁護士の大阪市北区の事務所にも多くの報道陣が集まったが、三木弁護士は姿を見せず、女性事務員が「詳細が分からないため現段階で対応することはできない」と繰り返した。一方、論文の共著者で山梨大の若山照彦教授は5日、大学を通じて報道陣に「この件に関してコメントはない」と伝えた。甲府市にある若山教授の研究所前には、報道機関の記者らが集まり対応を求めたが、教授はインターホンの呼び出しや電話に応じなかった。笹井氏の自殺は文部科学省にも衝撃が走り、幹部は取材に対し「まだ詳しい状況が分かっていない。なぜこんなことになったのか」と驚きを隠せない様子で話した。別の文科省幹部も、笹井氏のことを「日本の再生医療の代表的な研究者だった」と評価した上で、「大変な損失だ」と肩を落とした。


広島原爆忌。黙祷の1分間に考えたこと

2014年08月06日 | 日々思うこと、考えること

1945年8月6日、朝8時15分。それまで、無傷に残されていた広島の街に原爆が投下された。

1分の後には猛烈な熱線と爆風そして放射能が街を覆った。そして、街は一瞬にして廃墟と化した。

広島原爆忌のテレビ放送を見ながら1分間黙祷した。黙祷の1分間というのは、いつも何を考えればいいのかわからなかったのだけど、今朝、初めて、そのとき巻き込まれた人たちの思いに自分を重ねてみた。自分のすぐそばで原爆が炸裂してからの1分間。

私たちはあの、広島の街で69年前に起こったことを忘れてはならない。

人は、なぜ戦争をするのか。たった一人の人を殺すことは、事件でありあってはいけないことなのに、戦争で数千、数万人の人が殺されることは許されてしまう。

そして、広島、長崎。一瞬の、ほんの1分間で”効率よく”数万の人がこの地上から消し去られた。

核兵器は存在してはならない。

そして、戦争。

これほど愚かしいことは無いのに、今でも中東のガザ地区、ウクライナでは殺し合いが続けられている。私たちはかの地で起こっていることに対して傍観者でいることしかできていない。

 

集団的自衛権の問題にしても、私はよく理解できていない。誰の言うことが本当で、どの方向にこの国が向かっているのかわからない。それは、誰にもわからないことだけど、日本という国が平和を願う国であってほしいとだけは思うし、そのための国民の一人でありたいと思う。

 

戦争で命を失った人のご冥福をお祈りします
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朝の鎌倉散歩

2014年08月05日 | 鎌倉暮らし

日が高く昇ってしまうと、気温は上がり、直射日光は強くなるし、道路も熱くなり、犬の散歩は出来なくなる。

たまに、昼日中に犬の散歩をしていて、犬が踊るように歩いていることをみるが、あれは道路が熱くて犬が跳ねているのだ。

そんなわけで、フラットコーテッドレトリバーのナイトを夜明け前後に散歩に連れて行くことにした。

けっこう早い時間なのだけど、同じように犬の散歩の人がいる。鶴岡八幡宮の境内から見える雲の形がやたらと立体的で面白い。

 この蝉はこの先何日生きるのだろう。歩いていると、夏らしい風景がたくさんある。

六地蔵のあたりまで来ると、海からの風がさっと抜けていく。少々湿度は高いが朝の風は気持ちがいい。

 

昨日もずいぶん風が吹いていたが、今日はもっと強い。砂が顔や手に当たってチクチクする。

だが、朝早くから海の近くの駐車場は満車。今日もずいぶん賑わうのだろう。だが、昼間の海は混んでいて来る気にならない。

帰り着くころには、ナイトは舌を出してヘトヘト。歩いて帰り着いてくれただけでもよしとしよう。

  

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それ、私の!

2014年08月04日 | ガーデニング・菜園・花・緑

ここのところ、ガーデニングを全くといっていいほどやっていない。

理由はいくつかある。

2年近く前に植えて、大事にしていたミニバラの寄せ植え。実はその後、鉢を割られてしまい、妻が別の鉢に植え直してくれた。しかし、妻とはいえ、どうも他人の鉢植えのような感じがしていた。さらにこれで寂しいと、この春になって、義理の母がペチュニアを植えてくれたおかげで、余計に私のイメージとは違うものになってしまったのだ。

 

もちろん、バラもペチュニアもよく咲いてくれてよかったし、このあとバラの剪定もきちんとした(つもり)。それなりに大事にしている。

実はこのユリにも問題があるのだ。これは、私が植えようと思っていた球根だったのだが、いつまでたっても植えないのを心配した妻が勝手に植えてしまったのだ。どうみても、立派で美しい。自分の花のはずだったのに、上手に咲かされてしまうと、なぜか悔しいし、他人の花のように思えてしまう。

そして、このユリ。

玄関前の道路の斜め下の大きなフラワーポットに植えてある。百合は連作を嫌うので、花が終わったら落として球根を太らせてから抜いて、別の場所に植える。ということをしていたのだけど、去年、植木屋さんが来たときに、「ユリ、やっておきますね。」といって、さっさと下の方で切ってしまったのだ。

「球根太らせたほうがいいんじゃないですか?」と、小さく抗議したのだが、「大丈夫ですよ」と一蹴されてそれきり。

 

今年も美しい花をつけた。だけど、これは私のユリではない。植木屋さんが判断して今年持ち越された花なのだ。

だから、悔しい。心持ち、茎が細く見えるのは私のひがみか。

 

さて、今年は、ゴーヤの実の付きがいい、妻もだいぶ腕を上げた。もう、私が手を出せるところは一つも残っていない。 

 というようなことで、ガーデニングでもいじけることが多くなってきてしまったのが、ガーデニングから遠ざかっている理由である。

心が狭いとか、ケチだとか言われたら、それまでなのだけど、趣味なんて言うものはそんなものだ。

 



今年は早めに手を打とう
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スイカの名産地

2014年08月03日 | 鎌倉暮らし

三浦半島はスイカの名産地として有名だ。

今日から、娘が合宿に出かけるというので、同じ学年の親でお金を出し合って、スイカを差し入れにすることにした。買いに行ったのは、油壺より、城ヶ島より先の先、三浦半島の先だ。

といっても、鎌倉からだと横浜の先と同じぐらいの距離なので大して遠くはない。同じ神奈川県である。

スイカ農家を訪ねて、大きなスイカ2個を譲ってもらった。最盛期は7月上旬だそうで、もうほとんど残ってなかったけれども、いい音のするスイカを選んでくれた。

スイカ割り用にと、たたいて音の良くないスイカ2個をおまけにくれた。

わが家で食べる分にと小さめの1個をあわせて譲ってもらうことにして、全部で5個。車に積んだら、あっという間に車内が狭くなってしまった。スイカは大きい。

フラットコーテッドレトリバーのナイトを連れて行ったのだが、居場所がなくなって、妻と一緒に助手席に押し込んだ。

もう捨ててしまうだけだから、もって帰っていいよと冬瓜までくださった。あるだけもっていっていいと言われたが、重くて運べなくなる。カボチャもくれて、大変なことになってしまった。でも、ありがたい。

冬瓜は日持ちする。

集合場所まで娘と近所に住んでいる友達とスイカを集合場所まで送り届け、バスを見送った。

これが、高校生活最後の合宿になる。

朝早くからで出たので、長い休日となった。

今日も、いい天気だ。太平洋高気圧が見えているような気がする。

 

いってらっしゃい
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犬と夢と30年ぶりのジョナサン・・・2014年7月の読書記録

2014年08月02日 | 読書、映画、音楽、美術

カモメのジョナサンを読み終わった時の思いはずっと忘れないでいた。そして、今回も読んでよかった。

私、コロ健は残念ながら群れの中の一人に過ぎないけれど、傑出した異端児を認めるだけの度量はもちたい。 そして夢を持っていたい。

犬は、何物にも代えがたい伴侶です。

2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:753ページ
ナイス数:153ナイス

かもめのジョナサン完成版かもめのジョナサン完成版感想
ラストはすっかりカモメを超越していて、感動的な余韻が残った。宇宙の中の地球と、地上の無数のカモメの営巣地のうちの一つであるジョナサンがいた群れは同じ。私たち人間はこの小さい地上に縛られ、奪い合い、憎しみあい、殺し合っている。人間としてありたいと思う生き方をすることで、地上の人々を愛することができる。Part 3までで物語を終わらせることはできていたけれど、このエピローグとしてのPart 4によって、凡人である私は、30年以上わからなかったこの物語のことが、私なりにやっと理解することができたように思う。
読了日:7月23日 著者:リチャードバック,ラッセルマンソン


あなたと暮らせてよかった―犬から聞いた素敵な話あなたと暮らせてよかった―犬から聞いた素敵な話感想
犬と人の心温まる話。感想は基本的に前作と同じ。犬が何をどう思っているか、わかるような気がする。もちろん、わかるわけは無いのだけど、少なくとも今まで以上に優しくなれる。家に帰ったら、いつもの倍なでてあげようと思った。
読了日:7月19日 著者:山口花

 

 

それでも僕は夢を見るそれでも僕は夢を見る感想
こんなおっさん(当年50歳)になってしまっても夢を持てるのかと手に取った。最初は、誰に何を伝えたいのか判らなかった。二度目で文と絵が重なってきた。もう一度読み、この感想を書いている。“手紙”は人生の振り返り。あれほどの文章が書けるのなら、さぞ豊かな人生だったろうに、ということは実は人それぞれ、人生は素晴らしいということか。それは分かったのだけど、私自身の夢はこの本を読んだあとも見つかっていない。たぶん、私のすぐ横にあって、気がつかないだけなんだろうけど。考えるきっかけはもらった、あとは自分で見つけないと。
読了日:7月17日 著者:水野敬也


犬から聞いた素敵な話 涙あふれる14の物語犬から聞いた素敵な話 涙あふれる14の物語感想
自分のブログで、「犬の散歩なんてしている暇なんてあるのか!」みたいなことを書いたら、「犬にとって散歩はつまらないことですか?」とのコメントをもらった。そしてその日、久しぶりに寄った本屋で平積みされていたこの本が目に入った。“はじめに”を読んだら、書き出しが犬のエサについてだった。犬のエサを買いに行ったことについて、同じブログで書いたばかりだった。仕事帰りに寄った本屋で買ったので、電車の中では涙をこらえるのに苦労することになってしまった。
読了日:7月15日 著者:山口花

読書メーター

何も考えてないようだけど
 

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