こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

デキる医学者になるために(4/5)無知を開き直らない

2014年08月17日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

昔、学会で「知らないから教えてもらおうと思って、この演題を出したんです」と発言している演者がいて、腰を抜かした。

自分が知らないことを完全に開き直っていた。これはさすがに馬鹿だと思った。

と同時に、この若い医者はこのままずっとこんな医者人生を送るのだろうかと思うと哀れに思えた。それを正すことも出来ない、というか、自分もそう考えているであろう先輩医師ともども、負の連鎖は続いていくのだろう。

 

かくいう不肖コロ健も、あるこぢんまりした研究会で一席話し終えたら、フロアから「私たちは、先生がなにを勉強して、なにを呈示しているかを聞きに来ているんだよ。こんなんじゃあ意味が無いじゃない。」と言われたことがある。

準備不足のまま発表した演題だった。とくに、論文を読み込んでいないとこのようなことになる。

 

少々の自分の経験だけで、世の中の大部分をカバーしていると思っている。だから、経験したことの無い症例があったりすると教科書を熟読したり、論文を漁る前に、人に聞く。勉強したのは国試までで、その先の勉強方法を教えてくれるような先輩医師にも恵まれないままとなってしまう。

井の中の蛙、大海を知らず。である。

 

さすがに冒頭に挙げたような馬鹿は最近減ってきたが、勉強していないで発表とかする医者は多い。そういう医者、勉強不足で済みません、調べていません、とこれまた開き直って謝る。まあ、自分の非を認めているので、これはいいのだが、これを言わなくて済むように勉強しておかねばいけない。

 

あと、知ったかぶりも必ずバレるので、やってはいけない。

 

自戒の念を込めて 

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