岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『百年の居場所―ハンセン病療養所』 著者 太田順一

2008-08-18 20:38:46 | ハンセン病
解放出版社 2002年 前作『隔離の90年』から、3年が経った。 著者を再び全国の療養所に向かわせた思いは何だったのか。 第一部  風景 第二部  遺された物 第三部  部屋  この写真集には誰も登場しない。短いながら挿入されている文章以外には。 この短い文章にも心動かされる。 第一部の文章はこのように始まる。  「ハンセン病療養所は離島や山などの辺鄙な場所にある。 隔離を目的に設けられたのだ . . . 本文を読む