
軍事というのは、ワンステップアップすることはそう困難なことではないらしい。
もちろん国によるのだろうけれど。
韓国・延坪島を攻撃した北朝鮮の武器は、170mm自走砲らしいから射程距離は40~60km。
軍事境界線から直接ソウルを狙えるという。
自走砲だから簡単に移動できる。
反撃した韓国軍は、155mm自走砲というから同程度の能力があるのだろう。
私は当初13km程度の砲撃だから、かつての8インチ砲(日露戦争~太平洋戦争で使われる)規模かと
思っていたが、射程距離の長さや機動性には驚いた。
そして攻撃は正確。
お互いに実戦を通じての情報収集となっている。
これだから軍事は怖い。
実戦がもっとも重要で意味ある軍事情報なのだ。
軍隊が戦争をしたがる意味がここにある。
島と陸地の陣地同士の砲撃と考えたらとんでもない間違いだ。
現代兵器は、小競り合いではすまない威力がある。
まことに恐ろしい事態だ。
なぜ、このような緊迫した事態になったか。
北朝鮮の考えは、国の後継者が決まった年に米韓合同演習を近海で行うことは許さないということだろう。
軍事的意思表示が必要と考えてもおかしくない。
ところでテレビに出る朝鮮半島の情報通という顔ぶれはいつも同じ。
実際はテレビに出ない軍事専門家がいるのだろうが。
マスコミには情報はないということ。
韓国軍は砲撃されたにも関わらず、反撃は攻撃数を下回る。
6掛け程度か。
これは想定された軍事的アピールなのだろう。
砲撃には砲撃で応えるが、戦線の拡大はしないと。
さて、韓国軍には戦果があったのだろうか。
このことが軍事的に重要なのだ。
今後は、政治と軍事が絡まったさまざまは戦いが展開されるのだろう。
注視していかなくてならない。
※平城京の再現された建築物