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初回、読了しました。
いま、2回目の途中です。
初回はストーリーを把握することに手いっぱいだったのです。
それに、すでに忘れていることはあります。
これは、2回以降も本を楽しめるという利点ととらえたいものです。
『女のいない男たち』は、短編小説集です。
といっても1編あたり原稿用紙80枚程度だそうです。
感覚的には短編といいにくいのでが、中編小説というほど長くありません。
小説のタイトルをあげてみます(私はキンドルで読んでいます)。
目次は、
まえがき
ドライブ・マイ・カー
イエスタデイ
独立器官
シエラザード
木野
女のいない男たち
と6編で1冊の本になっています。
まえがきもとても興味深く読みました。
どのような短編小説を書いていったかなど、村上春樹さんの仕事ぶりも垣間見えます。
ご存知のように『女のいない男たち』は映画『ドライブ・マイ・カー』の原作です。
濱口竜介監督が愛読し脚本を書き映画にしました。
でも、短編小説「ドライブ・マイ・カー」がそのまま映画になったわけではありません。
各短編小説からある部分を抜き出し紡いて一つの映画を創ったのです。
原作者の村上春樹さんは映画化を了承したわけですが、シナリオを読んだ時点で「どうなるのか」と思われたかと思います。
しかし、映画を観たものとしては納得できました。
小説を読み進めると「なるほど、そうかー」と感じる箇所が多いのです。
夢中になりました。
一粒で2度おいしいというのは、グリコキャラメルのキャッチコピーですが、それ以上でした。
問題もあります。
映画が小説がごっちゃになるのです(-_-;)
私は村上春樹さんの長編小説には尻込みするのですが、この程度の分量だと大丈夫です。
彼の小説が世界中で愛されていることもよくわかります。
お奨めします。
お読みいただきありがとうございました。