岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

麻生太郎総務相の考えが一般的?

2005-10-16 23:56:09 | 日本の仲間
「麻生太郎総務相が15日開かれた九州国立博物館(太宰府市)
の開館記念式典の祝辞で「(日本は)一国家、一文明、一言語、
一文化、一民族。ほかの国を探してもない」と発言していたことが
16日分かった。
 
(共同通信) - 10月16日22時54分更新

この大臣の考えって、もしかして一般的なのかもしれない。
「だいたいは大臣の言っている通りだろう」と思っているの
だろうか。
 大臣は、「いつからいつまで」が、「一国家……」といって
いるのだろう。
たぶん、「この国が出来てきた以来今まで切れ目なく」と
答えるのではないか。

このような考えは、私にとってはとても認められない。
詳しくは書かないけれど、これは神話といっていいレベルの
話で、そう思いたいという願望だろう。

日本の施政者は、「一国家、一文明、一言語、一文化、一民族」
という思想に従ってきた、ということだ。
(一文明というのも驚く。日本文明という言葉があるの?)

わたしは、北海道や東北の書籍を読んでいるところだが、
アイヌに対する施策は、最近まで同化政策だった。
かっての植民地も同化政策を進めた。国内でも、地域性を否定し
単一文化化を推し進めてきた。

「一国家、一文明、一言語、一文化、一民族」とは、意図的に
進めてきた施策だと思う。
なぜ? もちろん、統治しやすいからだよね。
麻生大臣は、この単一化が、世界に寄与するといっているが、
これを、よきアドバイスと聞く国は一国もないと思う。

この人がポスト小泉の一人としたら、暗然とするね。

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