岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

京阪間は選挙の季節。

2008-02-07 20:43:34 | 日本の仲間
大阪府知事選が終わった後は、京都市長選、他市長選と続く。
私たちの地域も、告示前というのに選挙戦は終盤戦という。
よくわからないことだ。

大阪府知事選の結果は、全国の人々にはお笑いに映ったかも
しれない。
「若いし、なにかやってくれそう」だけで投票するのか、というわけだ。
選挙を取材した記者が、「なにをしたいのか最後までわからなかった。
演説を聴いた人々は興奮していたが、内容はなかった」

小泉氏の劇場型に対して、橋下氏は「ワイドショー型」といわれる。
ならば、大阪人向きか。
「やらせてだめだったら、辞めてもらえばいい」ということもいう。
しかしブッシュのように4年間は居座れるのだ。
悠長なことをいうわけにはいかないか。
しかし、知事にいかほどの権力があるかといえば、そこまで心配する
こともないともいえる。

選挙に無関心なのは、数少ない権利行使の手段を手放すことである。
自治体の首長もだれがなってもいいわけではない。
首長の「やる気」で、街が生き返る例は多い。
たかが1票、されど、されど1票である。
演説会に出席して、肉声を聞こう。
街頭では、名前の連呼で政策までは見えないが、
演説会では、その候補の主張や人となりがよくわかる。
かっては演説会は熱気にあふれていたが、今や静かなものだ。

選挙が盛り上がるということは、米大統領選をみればよくわかる。
長い戦いの中で候補者が絞られていく。
それでも、最良の候補が大統領になるわけではない。
しかし、それは仕方がないと言わざるをえない。
それが、民主制なのだから。

そして、この民主制を支えるのが、公職選挙だ。
選挙を軽んじることは、民主制の否定といっていい。

で、お前はどうするといわれれば、
支持を明確にして、積極的にかかわっている。
選挙は、一人の候補者を積極的に支持することで、
まったく違った世界が現れる。
これは、「ゲームを楽しむためにはファンになれ」ということと同じだ。

参加することに価値があるのはオリンピックだけではない。
そうすることで、1票の価値が違ってくる。
1票の重みが違ってくる。
熱意の中にも冷静さを保つことができる人には、得がたい体験の場である。
どこまでも自分のスタンスを守ることもできる。
いつでも参加でき、いつでも離れることができる。

日頃から政治に親しんでおくことがあれば、
候補者選びで、大きなミスを犯すことは少なくなるはずだ。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アメリカの底力 (bonn1979)
2008-02-11 18:01:02
テレビで見たのですが
民主党の
手順で
一番近くの
投票所で
40対60票というレベルで
候補者の政策・人物を考えていた。

その草の根と
テレビでの芸能的コメンテーターが
仕切る日本の政治論議との
ギャップを感じます。

もちろん
岩国の人は
真剣に
自分の生活と政治を重ねたと思います。
返信する