岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

京都南部にあった巨椋池。

2007-11-10 11:26:26 | 日本の仲間
最近、京都南部にあった池の古地図を見て遊んでいる。
淀川(桂川)と宇治川、木津川の三つの大河が合流する地点が
山崎である。
昔、サントリーの広告が水温が違う三つの川が合流する山崎には
深い霧が発生し、豊潤なウイスキーが蒸留されると謳った。

サントリーのウイスキーがおいしいかどうか知らないが、
この三川合流は、人工的なものだと最近知った。
京都南部には大きな池があったという。
その名を巨椋池という。
伏見・淀にあった淀城もほとんどその池に浮かんだようなものだった。
巨椋池は遊水地のような池で、洪水時には逆流したようだ。

たびたびの洪水に悩んだ人々は、なんとか治水するぞと、
明治初年に木津川や宇治川の水路を調整した。
その後も堤防決壊は幾度もあったが、今に続く河川道になっている。

かっての湿地帯も今や水田や宅地に変わっている。
先人の苦労も忘れられている。
もっと昔のことを知りたい。
今日は図書館に出かけよう。

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