塩野米松さんの本である。
この本を読んでいて、多くのことに共感するのだけれど、
次の文章を読んで、去っていく手仕事の思想に強い惜別の思いを感じた。
「どこか一部だけを元に戻すことはできない。手仕事の時代は基盤は人々の
生活からすべてが生まれていたのである。生活が変わってしまったのに、
都合のいい、聞こえのいい部分だけを昔に戻そうというのは無理という
ものである」
私の心には、手仕事に敬意を表したい気持ちがある。
仕事は修業期間を経て、身につけたい。
働いていること、進歩していることを体感したいと思っている。
塩野米松氏はそのような手仕事の時代は終ったという。
新しい仕事の思想が生まれてくるだろうともいう。
私は、「株の売買」のようなことが仕事とは思いたくないのだが、
それは古い手仕事の時代の考えなのだろうか。
「働く」ということをつねづね考えてきたが、それもやはり古い時代への
ノスタルジーだったのか。
しかし、今の若者は仕事に充実感がないという。上場企業に勤める若者への
アンケート結果だ。仕事の上達感がないとも。
かっては確かに腕が上がるのがわかったものだ。
そのような時代が過ぎて、現代人は次の「仕事の思想」を持つことが
できないでいる。
新しい仕事の思想、それが表れてくる前に、人々は手仕事の思想を
捨てたようだ。
私は新しい仕事の思想には悲観的だ。
それだけに手仕事の思想への惜別の思いが強い。
この本を読んでいて、多くのことに共感するのだけれど、
次の文章を読んで、去っていく手仕事の思想に強い惜別の思いを感じた。
「どこか一部だけを元に戻すことはできない。手仕事の時代は基盤は人々の
生活からすべてが生まれていたのである。生活が変わってしまったのに、
都合のいい、聞こえのいい部分だけを昔に戻そうというのは無理という
ものである」
私の心には、手仕事に敬意を表したい気持ちがある。
仕事は修業期間を経て、身につけたい。
働いていること、進歩していることを体感したいと思っている。
塩野米松氏はそのような手仕事の時代は終ったという。
新しい仕事の思想が生まれてくるだろうともいう。
私は、「株の売買」のようなことが仕事とは思いたくないのだが、
それは古い手仕事の時代の考えなのだろうか。
「働く」ということをつねづね考えてきたが、それもやはり古い時代への
ノスタルジーだったのか。
しかし、今の若者は仕事に充実感がないという。上場企業に勤める若者への
アンケート結果だ。仕事の上達感がないとも。
かっては確かに腕が上がるのがわかったものだ。
そのような時代が過ぎて、現代人は次の「仕事の思想」を持つことが
できないでいる。
新しい仕事の思想、それが表れてくる前に、人々は手仕事の思想を
捨てたようだ。
私は新しい仕事の思想には悲観的だ。
それだけに手仕事の思想への惜別の思いが強い。