岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

JR羽越線脱線転覆事故、なぜ防げなかったか?

2005-12-27 10:42:48 | JR西福知山線脱線転覆事故&安全
12月25日、あのJR福知山線脱線転覆事故から8ヶ月目の日に
ふたたび、JRは脱線転覆事故を起こしてしまった。
なくなられた方やご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。
また怪我をされた方々の一日でも早い回復をお祈りいたします。

またしても起った脱線転覆事故の現場は、JR福知山線脱線転覆事故と
あまりにも似ていて、JR福知山線脱線転覆事故の被害者の方々が
辛い思いをされておらっしゃるとお察ししたます。

100kmを超える速度で、脱線転覆し建物に激突するとどのように
なるのか。悲劇の証明だと思います。
私は在来線の高速化(この線は120km運転のはず)を危険なことと
主張しています。それは、平面交叉(=踏切)があることや、
今回のような突発的な事態に対して、対応できないからです。
例えば、120kmの列車に、踏切を突破してきた車が衝突すれば、
大惨事になるのは当たり前です。
そのことに思いが及ばないことが問題なのです。

今回の事故も百歩譲って(そのようには思いませんが)予測できないと
しても、高速運転をしていなければこのような大事故にはならないの
です。

この現場に関しては、今までも「ひやりはっと」=事故未遂があったと
思われます。ひとつの事故の蔭にはそれの数十倍の未遂事故があります。
必ずあったはずです。
それが、防止につながらなかった理由を突き止めなくてはなりません。
現在の風力計の精度、設置位置の検査、検討は出来ているのでしょうか。
誤作動があったとの報道があります。
テレビの画面を観ても非常に風の強い地域です。
風力計の欠陥は重大です。その意識はどうだったのでしょうか。

最後は運転士が頼りです。ダイヤ重視をするあまり、自らの危険予知
能力を生かせなかったのではないでしょうか。
本当に危険を感じていなかったのでしょうか。
1両40tの車両が風のために転覆するとは思いも及ばなかったのでしょうか。

安全あってこその交通機関です。厳しく追及していきたい。

※4.25ネットワーク世話人会から、この事故への声明が出ています。
ブックマークの4.25ネットワークをクリックしてください。

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