10月20日付の朝日新聞の「ひととき」欄に73歳の女性による投稿が掲載されていました。
女性の心もようが感じられました。
とても文章がお上手です。感心しました。
記憶にとどめるために転載させていただきます。
やっぱり美人にうまれたい
その人はバス停に立っていた。
まっすぐな髪、優しい顔、茶色系のワンピースは風に揺れて、バッグも靴も服にマッチして、
バス待ちの人たちはちらちらとその人を見ている。
車道を走るバイクのお兄さんも、速度を落として振り返る。
私の目的のバスは後5分で到着する。
私は、両親には申し訳ないが、子どもの頃からのくせ毛、ひろいおでこ、細い目、低い鼻にコンプレックスを持っていた。
若い時は、その若さと元気で乗り切れたが、あちらの世界の階段に足をかけようとしている今、今度生まれ変わることができたら美しい女性に生まれたいと思う。
できたらもう少し賢く、お金もあったほうがいい。この年になっても煩悩は消えない。
振り返っても決して戻らない青春、振り返らなくても追いかけてくる老い。
そのはざまで、やっぱり次は美しい女性に生まれたい。
バスが来て、バスの中からその人を見ると、腕時計を見て次のバスを待つようであった。
青い空、白い雲、さわやかな風、私のたわいない思いを乗せて、バスは秋になりつつある街を走り出した。
転載おわり。
なにか感想を書きたくなりますが、野暮なことはやめておきます。
女性の心もようが感じられました。
とても文章がお上手です。感心しました。
記憶にとどめるために転載させていただきます。
やっぱり美人にうまれたい
その人はバス停に立っていた。
まっすぐな髪、優しい顔、茶色系のワンピースは風に揺れて、バッグも靴も服にマッチして、
バス待ちの人たちはちらちらとその人を見ている。
車道を走るバイクのお兄さんも、速度を落として振り返る。
私の目的のバスは後5分で到着する。
私は、両親には申し訳ないが、子どもの頃からのくせ毛、ひろいおでこ、細い目、低い鼻にコンプレックスを持っていた。
若い時は、その若さと元気で乗り切れたが、あちらの世界の階段に足をかけようとしている今、今度生まれ変わることができたら美しい女性に生まれたいと思う。
できたらもう少し賢く、お金もあったほうがいい。この年になっても煩悩は消えない。
振り返っても決して戻らない青春、振り返らなくても追いかけてくる老い。
そのはざまで、やっぱり次は美しい女性に生まれたい。
バスが来て、バスの中からその人を見ると、腕時計を見て次のバスを待つようであった。
青い空、白い雲、さわやかな風、私のたわいない思いを乗せて、バスは秋になりつつある街を走り出した。
転載おわり。
なにか感想を書きたくなりますが、野暮なことはやめておきます。
コメントありがとうございます。
このブログとFBを連動させているのです。
FBにも同時に記事が載るのですが、FBでは過去の文章を探すのが大変ですね。
ブログは、自分が書いた文章が整理され残っていくので便利です。
「転載」は、書き写しただけです。紙の新聞から写しました。
文章を書いた女性、素晴らしい才能をお持ちですね。美人でなくてもその天分に満足されてはいかがかと思いました。
ところでこの投稿に反応があまりなかったのはなぜでしょうか。
いつもは女性からの反応がダイン性を上回るのですが。女性からは反応がありませんでした。
なにか深遠なテーマにたどり着いたような妄想も。