岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

なんとか生き延びてほしかった。大阪の高校2年生。

2013-01-09 20:33:39 | 社会福祉士
なんとも辛いニュースだ。
自殺する1週間前から様子が変だったという。
思いつめての行為だったのだろう。
本当に残念だ。
ご両親の心痛いかばかりか。
お悔やみ申し上げます。

思いつめる主因はクラブ活動の体罰ということになるのだろう。
一顧問の体罰がなぜ放置されたか。

「クラブ活動の実績が図抜けており誰も注意する雰囲気ではなかった」と新聞記事にあった。
勇気を持って批判する教員はいなかったのだろう。

学校の売名行為で一番手っ取り早いのがスポーツを始めとするクラブ活動。
できれは文武両道がいいから特進コースにも力を入れる。

マスコミも学校スポーツは話題性があるので報道に時間をかける。
市民も興味深く見ている。

しかし、スポーツで突出することは並大抵のことではない。
それができる教員は、特別待遇のはずである。
生徒や父兄は厳しい練習と知っても入部したい。
入部したからには周りの期待に応えるためにレギュラーになりたい。
酷い仕打ちに耐えながら頑張っていく。
しかし心と体が悲鳴を上げる。

周囲の期待が重いだけ顧問は生徒を追い詰める。
生徒を追い詰めたのは周囲の期待でもある。

嫌ならクラブを辞めればいいのだが、本人にとってはその道は閉ざされている。

私は高校生のクラブ活動を見る機会が多い。
近くの総合グラウンドでの練習を見ていると、シゴキではないかと思う学校がある。
コーチには、とても教育者と思えない態度の人がいる。
今回のケースは私にはまれのこととは思えない。

この売名行為の風潮を一掃しなければ、体罰による悲劇は終わらない。
教育は売名行為でもなく、成果主義でもないはずだ。

※何が何でも生き残った葉っぱたち。見習おう。

最新の画像もっと見る