全世界に、この歌を唄ったことがある人がどのくらいいるのだろう。
昨夜10時過ぎ、階下に下りていくと、父がいつものようにテレビを観ていた。
父には、テレビの中で進行する筋(ストーリーや会話など時間の流れ)は理解できないが、
いつもNHKを観ている。
NHKは、比較的会話がわかりやすい。耳の遠い母親はそう言う。
昨夜の10時過ぎには「その時、歴史が動いた」を放映していた。
父のそばに座って、観た。
アメリカの1950年代から60年代。
キング牧師の政治活動がテーマだった。
当時、黒人の公民権の多くは認められていなかった。バスの中の席が人種で分けられていた。
差別される側は、貧困の中、疲れ、諦めてしまっていた。
そのような人々を目覚めさせたのが、バスの中で白人に席を譲らずに逮捕された女性であり、
強力に支援をしたキング牧師だった。
キング牧師の行動は、徹底した非暴力に貫かれていた。
これはインドのガンジー師からの継承だった。
逮捕された女性とともに、黒人を差別するバス会社に抵抗し乗車拒否を歩き続けた人々の行動が、
やがてワシントンへの大行進へとつながっていく。
そうして公民権が黒人のものになった。
WE SHALL OVERCOME―われらに勝利をーはその時に唄われた歌だった。
番組では当時のモノクロ映像がふんだんに使われ、若いアメリカを印象的に映し出していた。
その時から半世紀、アメリカに黒人の大統領が登場することになった。
アメリカの団結が彼のテーマである。
白人も黒人も、そしてマイノリティの力も結集し、アメリカを変えようという。
この言葉が、国民の心に響いた。
半世紀前、公民権運動の行進の担い手は、黒人だけではなかった。
多くの白人も参加した。
それは理性的に考えた結果の行動だった。
何が正しいのかを白人も、ともに考えたのだ。
今回の新大統領の誕生は、半世紀前に流れていたアメリカの理性が継承されていることを実感させた。
苦悩するアメリカだが、間違いなく再生するだろう。
市場原理主義と宗教的原理主義からの決別が条件ではあるか。
写真は、総合グランド内にある池。
昨夜10時過ぎ、階下に下りていくと、父がいつものようにテレビを観ていた。
父には、テレビの中で進行する筋(ストーリーや会話など時間の流れ)は理解できないが、
いつもNHKを観ている。
NHKは、比較的会話がわかりやすい。耳の遠い母親はそう言う。
昨夜の10時過ぎには「その時、歴史が動いた」を放映していた。
父のそばに座って、観た。
アメリカの1950年代から60年代。
キング牧師の政治活動がテーマだった。
当時、黒人の公民権の多くは認められていなかった。バスの中の席が人種で分けられていた。
差別される側は、貧困の中、疲れ、諦めてしまっていた。
そのような人々を目覚めさせたのが、バスの中で白人に席を譲らずに逮捕された女性であり、
強力に支援をしたキング牧師だった。
キング牧師の行動は、徹底した非暴力に貫かれていた。
これはインドのガンジー師からの継承だった。
逮捕された女性とともに、黒人を差別するバス会社に抵抗し乗車拒否を歩き続けた人々の行動が、
やがてワシントンへの大行進へとつながっていく。
そうして公民権が黒人のものになった。
WE SHALL OVERCOME―われらに勝利をーはその時に唄われた歌だった。
番組では当時のモノクロ映像がふんだんに使われ、若いアメリカを印象的に映し出していた。
その時から半世紀、アメリカに黒人の大統領が登場することになった。
アメリカの団結が彼のテーマである。
白人も黒人も、そしてマイノリティの力も結集し、アメリカを変えようという。
この言葉が、国民の心に響いた。
半世紀前、公民権運動の行進の担い手は、黒人だけではなかった。
多くの白人も参加した。
それは理性的に考えた結果の行動だった。
何が正しいのかを白人も、ともに考えたのだ。
今回の新大統領の誕生は、半世紀前に流れていたアメリカの理性が継承されていることを実感させた。
苦悩するアメリカだが、間違いなく再生するだろう。
市場原理主義と宗教的原理主義からの決別が条件ではあるか。
写真は、総合グランド内にある池。