岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

市町村にマル投げ。給付金。

2008-11-12 22:56:52 | 国民と国会と政治
政府の姿勢は、2兆円を渡すから、後はうまくやってくれ。マル投げされた市町村は、
手間はかかるうえに、苦情先は役場となる。まったく貧乏くじだ。
このようなことがよく考えられるものだと思う。
できたばかりの政権が末期的症状となっている。

この金の使い方で、制度と呼べるのか。
いや、バラマキは制度ではないから、真面目に考える必要はない。
と与謝野さんも考えたようだ。
金さえ払えばいいのだということか。
介護保険改正、自立支援法など、聖域なしの削減(骨太の方針などという言葉に騙された私たち)の強行。
そして、ないないといった埋蔵金を表に出し、財源として使う。
論理の一貫性もなく、思いつきの政治をする。

朝日新聞の電話調査では、63%の人々が不要の政策だといっている。
これに対して、公明党の太田代表は、「私のまわりではよろこんでいる人が多い」。
私の周りにどのような人がいるのだろう。
少なくとも、国民の3分の2の人々とは考えが違うようだ。

この2兆円の使い方次第で、助かる命も多い。
薬害肝炎の患者の方々。
3万人をこえる無保険の少年少女。
無年金の人々。
医療制度の不備。

今、困難に直面している人を守ることに思想や論理はいらない。
まずは支援すること。

しかし、必要な人への資金の使い方では票にはつながらない。
与党を支持する人々、新たに支持してほしい人に給付金は届かなくてはならないのだろう。

手間のかからない給付のために、思考停止する。
どうです。
これが末期的症状でなくてなんでしょう。

※色づいた木々の下を歩く。

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1 コメント

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地方分権 (Maa-chan)
2008-11-14 07:53:33
 国は「地方分権」をいいますが,「三位一体改革」で権限はかわらず負担だけが増えた,のが実情だと認識しています。
 要は「金は出さないけど口は出す」がこの改革なのでしょう。

 今回の給付金は,その逆ですね。「地位の実情に・・・」などといって責任を押しつける,それでは自治体は納得しないでしょう。

 この事務,自治体は「辞退」するという選択はできないものか,と思います。給付金事務での自治体負担は800億円という試算があるようですが,そんな予算を捻出できる自治体自体少ないでしょうし,あったとしてももっと別の施策に使いたいのが自治体の本音でしょう。その方が,地方分権の流れに沿うのではないかと思います。

 「辞める勇気」,自治体にも国にももってほしいものです。
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