岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

麻生内閣、もう撤退しかない。

2008-11-14 23:03:19 | 国民と国会と政治
連日、麻生内閣に苦言を呈しているが、
それはこのまま、この政権が続くことに強い危機感をもっているからだ。
定額給付金しかり。

Maa-chanさんからのコメントは、
「市区町村は政府からの給付金給付業務を辞退するべきだ」という意見。
このようなことが実際に起これば、すごいことだと思う。
中央は地方が下請けと思っているのだが、一寸の虫にも五分の魂があるはずだ。
例えば、関西の4知事が、国のダム計画のノーを言い、計画の見直しを迫った。
この知事の反乱に国はごり押しする力はなかった。

今回の定額給付金も、市区町村が団結して反対の意思表明をすることができれば、
ことは進まなくなる。
政府が法律をたてに押し切ろうととしても、もう現実が許さないだろう。
まず、給付制限の丸投げの拒否からだ。
現状でも、給付制限をしないという市区町村は半数以上と言われている。
ならば、残りの市区町村が制限を設けることができるはずがない。

なぜなら、給付制限をしてもそれが市区町村の財源になるわけではないからだ。
給付制限することで経費がかかることになり、その経費はだれも負担してくれない。
これで制限するはずがない。

もちろん、これを政府は見越している。
自分たちが決めることができないが、すでに決まっていることと同然のことを
市区町村に丸投げする。
このような他人の利用のしかたを国がする。
これは、古い言葉では不道徳という。
してはならないことだ。

そして、麻生氏は、根拠のない言葉を繰り返す。

その一。
「日本経済は全治3年!」
では具体的に説明してほしい。根拠を示せるなら示してほしい。
できるはずがない。
その二。
日本が目指すのは、「中負担中福祉」。
これは、低負担低福祉ではなければ、高負担高福祉もなさそうだからと深くも考えていない。
感覚的なものだ。

もちろん、「日本経済は全治3年!」も感覚以外のなにものでもない。
このようなことを平気で話せる人を国のリーダーとしておくわけにはいかない。

なにやら、最近は前福田首相がよく見えてきた。


写真は、総合グランドに立つ有森選手の銅像。紅葉をバックに。

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2 コメント

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拒否権 (Maa-chan)
2008-11-17 02:43:13
 自分のブログにも書いたのですが,この給付金について国民が「拒否権」あるいは「同意権」を発動する機会,すなわち選挙が行われてもいいのでは,と思います。

 前回の衆議院選挙は「郵政民営化へのYes or No」でしたから,今回は「給付金」を争点にしても何ら問題はないでしょう。何せ国家予算(一般会計)の2.5%の支出を行うのですから,きちんと意見を聞く必要があるでしょう。

 もし選挙で「Yes」となれば,地方自治体は拒否できませんし,「No」となればそもそも制度になりませんから,自治体は杞憂に終わるだけです。

 それがどうしてもかなわないならば,自治体に頑張ってほしいものです。(どうしても自治体元職員なので,自治体の味方になってしまいますが)
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郵政より価値あり。 (岩清水)
2008-11-17 22:20:14
2兆円の使い道ですから総選挙の争点としての価値があると思いますね。
ただ、与党は乗らないでしょうね。
勝ち目のない争点ですね。

いや、勝ち目がないとは思っていないかもしれませんね。
このあたり、藪の中です。
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