岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『新版 昭和の遺言 十五年戦争 兵士が語った戦争の真実』仙田実 仙田典子著

2017-09-13 09:29:30 | 

 

新版 昭和の遺言 十五年戦争 兵士が語った戦争の真実
仙田 実 仙田 典子
文芸社

アマゾンでのこの本の紹介です。

「この本には庶民の歴史が詰まっている」(日本近代史研究家・保阪正康氏)。従軍兵士の戦争体験があぶりだす十五年戦争の真実。満州事変、日中戦争、アジア太平洋戦争-十五年にわたる戦争の時代を必死に生きぬいた兵士たちの貴重な証言の数々をまとめた、十五年戦争史の決定版として多くの新聞で紹介され第11回日本自費出版文化賞を受賞した10年のロングセラー、待望の新版発行

仙田/実
1925(大正14)年生まれ。地方史研究家。岡山県和気郡の公立中学校の社会科教師をへて、同郡北部教育委員会指導主事、就実大学講師、備前市文化財保護審議委員などを歴任。2007(平成19)年永眠 

この本は2008年に仙田典子さんが父親の遺志を引き継いで出版した「昭和の遺言 十五年戦争 兵士が語った戦争の真実」の新板です。旧版は中古本価格で6000円以上になっています。その意味でも新版が出版される意義は大きいと思います。ページ数494ページの内容は岡山県東部和気郡から出兵した兵士200名からの聞き取りをもとに十五年戦争自体をも描いていきます。一地方の兵士たちの海外派兵から十五年戦争の全体像を明らかにするという試みは、著者が聞き取りをするなかで、その実現可能性を発見したことによるものです。十五年戦争は満州事変から日中戦争、アジア太平洋戦争と続くとても長い戦争です。兵士たちは召集、復員、再召集を繰り返されながら消耗品の如くに扱われ南方やビルマの死地に追いやれていきます。この本の中で日本軍は負けるべくして負けたことの理由が明らかにされます。

価格は1800円+税です。とてもお求めやすく設定されています。amazonでも購入できます。新たな戦争が近づいていると言われます。戦争とはどのようなものか、ぜひ一読ください。


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