岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

国交省 交通量予測を下方修正

2008-11-24 10:13:55 | 国民と国会と政治
という記事が11月23日の朝日新聞に掲載されていた。
休日の朝からこのような記事を書くのは、健康(血圧が上がる)によくないと思いますが、
記録ということも含めてご勘弁ください。

この国交省の発表は、現在景気が悪くなったので交通量が少なくなるというような
たぐいの話ではない。
国民に嘘をアナウンスしていたのだ。それも半年遅れで。

今までの国交省の予測は、2020年に交通量がピークに達し、それから横ばいになる
という話だった。
これが10年間59兆円の予算が必要と国が判断した根拠である。
ところが、今回の発表はすでに現時点で交通量が横ばい、ないしは
減少という予測だ(下限値)。
私はこの下限値さえ、高すぎると考えている。

この4月10年59兆円の基礎となる数字がおかしいというのは容易に想像できた。
なにしろ人口はすでに減少を始めているにも関わらず、10年以上、交通量が
増え続けるという予測はだれが考えてもおかしい。

このブログの「9300万人から5700万人へ。年金の数字ではありません」
2008年4月5日の記事では、2005年9300万人だった免許証所持者が
2055年には5700万人になるというデータも紹介した。
これが現実に近いと思う。

明らかに車離れが始まっている。
新車登録台数をみても明らかだ。
国民は生活を維持するためには、車を手放すことになるし、新車を買うことも
少なくなるだろう。
そして、車に乗る距離自体も短くなる。
流通用の車も地産地消が進むことで同様になる。

政府の数字の発表はいつもこうだ。
医療費の予測や介護保険の予測も同様だ。
法案を通すためとしか思えない数字が出てくる。
そして、ほとぼりが冷めた頃に静かに修正し、
人々の記憶が薄れかけた頃に、いいたくない数字をそーと出す。
これでは信用されるわけがない。

朝から、お付き合いいただきありがとうございます。


※写真はファジ岡山のサポーター連。

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