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今すぐ見なくては! メリル・ストリープ
反トランプのストリープが推薦するドキュメンタリー映画です。
イタリア最南端の島、ランペドゥーサ島が舞台です。
イタリア本土よりはるかにアフリカ大陸に近い島です。
北アフリカから人々が国外脱出を試みて船に乗ります。
アフリカでは砂漠に逃げても隣国に逃げても助かることができません。
最後の手段として船に乗ることになります。
小さな船に数百人が乗るわけですから、沈没する船もあれば、水もなくなり悲惨な状態で発見される船もあります。
イタリアの救助艇が現場に向かうのですが現在地もわからない船も多く救助できないことも。
救助の現場の映像は見るのがつらい。
しかし、難民と島の人々は交わることはない。
12歳の少年サムエルと島の人々は変わらぬ日常生活を送ります。
彼らには難民の姿は見えていません。
それは、私たちに通じることです。
サムエルは左目が見えにくく、医師によれは脳がさぼっているのだから矯正することを勧めます。
正常な右目を使わないで左目だけを使うのです。実際視力が回復してきます。
私たちは、左目を使っていないのではないか。見なくてはならないことを見ないでいるのではないか。
極東が不安定になれば必ず難民が生まれます。
武力を解決手段に使えば間違いなく多くの難民が発生します。
戦争を始めることは比較的簡単ですが、終えることは本当に難しい。
見ていただきたい映画です。