![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e1/53300074540b72ebd2e49b1b825d7398.jpg)
『ありふれた教室』本編です。
まずストーリーです。ホームページから
ある中学校で発生した小さな事件が予想もつかない方向へと進み、校内の秩序が崩壊していく様を、ひとりの新任教師の目を通して描いたサスペンススリラー。ドイツの新鋭監督イルケル・チャタクの長編4作目。
仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を得ていく。ある時、校内で盗難事件が相次ぎ、カーラの教え子が犯人として疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自に犯人捜しを開始。ひそかに職員室の様子を撮影した映像に、ある人物が盗みを働く瞬間が収められていた。しかし、盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は、やがて保護者の批判や生徒の反発、同僚教師との対立といった事態を招いてしまう。後戻りのできないカーラは、次第に孤立無援の窮地に追い込まれていく。
このストーリー紹介を読んで、これは観なくてはという人がどのくらいいるんだろう。
少なくとも私はパスしたと思います。しかし放談会での上映というのであれば観るしかないのです。
これは前回の『マリウポリの20日間』でも同様でした。ちょっと辛すぎてと躊躇していました。
でも観るべき映画でした。
今回も観てよかった!
ということで、これは想田監督とシネマクレールの教育的効果と言えるでしょう。
で「教育は大事ですね」ということから始まります。
ストーリー紹介にありますように中学校1年生の教室です。では何歳なのだろうかと(日本の中一とは全然ちがうように思えた)。
ネットから拝借しました。こちらです。
ドイツの教育は職能教育かエリートコースかが10歳で決まると言われていました。しかしこの図をみればずいぶんと変わってきているのだなと。
映画の学校は基幹学校(ハウプトシューレ)ではないかと思われます。映画の中ではわかりません。
私の親戚の二人の子は職業学校と専門大学に行きました。
主人公カーラは映画ではノヴァック先生と呼ばれます。ポーランドからの移民の子です。
一方、学校は「不寛容」の学校と言われています。これもびっくりです。不寛容って、ゼロトレランスのことですね。
「毅然たる対応方式」などと意訳されるとありますが、この方が理解が進みます。
映画の中で「不寛容の学校」と説明されるとこんな学校があるのかと思ってしまいましたが、わかりました。
日本でも採用している学校があるのですね。岡山の学校でした(-_-;)
この「不寛容の学校」の生徒や教員を見てみるととても国際的です。移民の子が多いように見えます。
生徒と教員の関係はかなりフラットで、生徒の会話もとても論理的で、オッと思いました。「ぬしできるな」という感じです。
ですから、これは教員も鍛えられるなーと。
話は突然、盗難事件の話になります。厳罰主義の学校ですから生徒が疑われ教室で財布チェックをされ、一人の生徒が疑われます。
アリという名なのでイスラムからの移民の子でしょう。
両親が学校に呼ばれるのですがアリが多額の金を持っている理由が明確になり嫌疑が晴れます。
ノヴァック先生は、この学校の不寛容な対応に批判的です。
窃盗犯は生徒ではないかもしれないと独自に犯人捜しを始めます。
もう時間がなくなりました。
続きます。
お読みいただきありがとうございました。
ガザに平和を!
ウクライナに平和を!
東京都に新しい風を!
見出し画像は、入場時に頂いたはがきです。ドイツ語で原題の「教員室」と書かれているそうです。
実は「教員室」がテーマだったことが分かります。
日本の題名についてはさぞ悩んだことと思います。