午後になって京都・四条に出かけた。
「木村伊兵衛の眼」展を観るためだ。
この時期、京都はすごい人だ。
今年は紅葉が遅れているので、紅葉狩りには早いが
「そんなこと関係ない」のだ。
写真展の会場は、何必館・京都現代美術館。
木村伊兵衛の写真はこの美術館が所蔵している。
初めての開催ではない。
木村伊兵衛といえば、木村伊兵衛写真賞に名が残る。
小型カメラ・ライカで昭和を写し撮ったことで有名な人だ。
スナップショットの名手といっていい。
日本写真協会の初代会長でもある。
で、写真はどうでしたか?
とてもいいですよ。当然すべてモノクロだけど、
モノクロはいいな、と思った。
スナップショットの名手は外国にも当然いた。
アンリ・ブレッソンなどが有名だ。
木村も彼の影響を受けたに違いない。
しかし、日本の風景には日本の写真家が必要だと思う。
被写体になった人々は、自然な表情をしている。
とても自然だ。これが日本人による日本人の撮影だ。
カタログを購入しようと思って、手にとってみたが、
残念ながら、展示写真のイメージが薄れている。
どうしても、ハイライトが強くなって、諧調が飛んでしまっている。
絵画だと仕方がないと思うが、写真の場合は購入するのをためらう。
日頃は、諧調や色調に無頓着なのだが、実物を観た後では、
そうもいかない。
残念ながら土産なしで外に出た。
京都の街に太陽が沈みかけている。
この時間の京都は魅力的だ。京都は夕方から夜がいい。
中京の路地裏を歩いていると、坂本竜馬に遭遇してもおかしくないと
思うことがある。
かって、池波正太郎が、江戸の夜の雰囲気を知るために京都の夜を
とことん歩いたという。池波らしい逸話だ。
彼のリアリズムの源を知る思いだ。
その時からは30年以上経っているから、今とは全く違うが、
今でも、そのような場所がないわけではないと思っている。
夜の帳が下りて幕末の町角が現れる瞬間が京都には確かにある。
「木村伊兵衛の眼」展を観るためだ。
この時期、京都はすごい人だ。
今年は紅葉が遅れているので、紅葉狩りには早いが
「そんなこと関係ない」のだ。
写真展の会場は、何必館・京都現代美術館。
木村伊兵衛の写真はこの美術館が所蔵している。
初めての開催ではない。
木村伊兵衛といえば、木村伊兵衛写真賞に名が残る。
小型カメラ・ライカで昭和を写し撮ったことで有名な人だ。
スナップショットの名手といっていい。
日本写真協会の初代会長でもある。
で、写真はどうでしたか?
とてもいいですよ。当然すべてモノクロだけど、
モノクロはいいな、と思った。
スナップショットの名手は外国にも当然いた。
アンリ・ブレッソンなどが有名だ。
木村も彼の影響を受けたに違いない。
しかし、日本の風景には日本の写真家が必要だと思う。
被写体になった人々は、自然な表情をしている。
とても自然だ。これが日本人による日本人の撮影だ。
カタログを購入しようと思って、手にとってみたが、
残念ながら、展示写真のイメージが薄れている。
どうしても、ハイライトが強くなって、諧調が飛んでしまっている。
絵画だと仕方がないと思うが、写真の場合は購入するのをためらう。
日頃は、諧調や色調に無頓着なのだが、実物を観た後では、
そうもいかない。
残念ながら土産なしで外に出た。
京都の街に太陽が沈みかけている。
この時間の京都は魅力的だ。京都は夕方から夜がいい。
中京の路地裏を歩いていると、坂本竜馬に遭遇してもおかしくないと
思うことがある。
かって、池波正太郎が、江戸の夜の雰囲気を知るために京都の夜を
とことん歩いたという。池波らしい逸話だ。
彼のリアリズムの源を知る思いだ。
その時からは30年以上経っているから、今とは全く違うが、
今でも、そのような場所がないわけではないと思っている。
夜の帳が下りて幕末の町角が現れる瞬間が京都には確かにある。