午前中に用事を済ませて12時前に病室に行きました。
看護師さんが母をベッドから車椅子に移動するところでした。
デイルームで食事をすることになりました。
点滴をしながらですね。
母は、いっぱい食べたから食べられないといいます。まだ食べる前です。
食べろ食べろといわれると文句をいいます。
会話は支離滅裂です。それを指摘すると混乱するようです。
私は母の食事ぶりを動画で撮りました。
それは、今までにない動作を行うことが多いからです。
例えば、手を空に浮遊させる動作などです。
食事方法もいつもと違います。
幻視もあります。
術後せん妄です。
今までも入院するとあったのですが今回は今までで一番強いですね。
食後、歩行器で病棟を2周しました。
術後初めてです。よく歩きましたが相当疲れたようです。
すぐに寝てしまいました。
私は食事のために外に出ました。
ところが日曜日のために店が閉まっています。
そこで「富士屋」という古くからあるラーメン屋にいきました。
驚いたことに客でいっぱいです。
他に開いていないというもあるのでしょうが。
しかしこの店の若い主人の仕事ぶりは見事でした。
3人の従業員とで切り盛りしているのですが、指示が適切で客側からも好感が持てました。
私は中華そばのミニサイズと餃子を頼みました。
最近、街中ではミニ丼というのもあって、量が適当です。
病室に帰ると母はすやすやと寝ています。
声をかけると、目覚めたのですが、いわゆる「寝ぼけ」状態です。
私はいすに腰掛け、持っていった本を読み始めました。
『近代日本の光と影ー慈善・博愛:社会事業をよむ』室田保夫著
461ページの本ですがずいぶんとまとめて読めました。
室田保夫さんは関西学院大学教授で、岡山にゆかりのある石井十次、留岡幸助、山室軍平などの研究者です。
研究会でお会いするので面識があります。
部外者の私が顔を見せると、「こんな学問、面白いですか」と言われたこともありました。
40年間、同一テーマを追求し続けた研究者として蓄積がこの本の中にあります。
母の夕食は6時からです。
30分ほどで終わりました。
私が介助するのは準備と片付け程度になってきました。
点滴も終了し、もうミトンも着けなくてよさそうです。
写真は奉還町商店街にあるユニセコ協会などの事務所。この商店街は国際的な店があることでも知られています。家賃が安そうだし、岡山駅から近いという立地もあるのでしょう。