「岡山の災害に関する安全神話が崩壊」した7月の豪雨惨害でした。
AMDAは海外国内の緊急医療支援や災害支援、復興支援のリーダー的な存在です。
そのAMDAの本部がある岡山県で大災害が発生しました。
その活動記録がこの報告書です。
タイトルが、「南海トラフ地震・津波に備えて」とあります。
迫りくる大地震、大津波にいかに備えるか。
東日本大震災以降、AMDAが被災予想自治体と取り組んでいるテーマです。
すでに取り組みは進められ、瀬戸内海を渡る海上交通のテストもしています。
岡山は四国への災害支援のハブシティになるはずです。
今回の災害では、四国の被災想定自治体からも数多く応援がありました。
実体験は、百聞は一見にしかずなのです。
同様のことは、AMDAと災害支援を連携して行ってきた総社市の目覚ましい支援活動にも当てはまります。
多くの職員が内外の災害地で支援を経験しており、その体験が活かされました。
総社市長である片岡聡一さんのリーダーシップを全国の自治体の首長は学ぶべきだと思います。
以下、報告書の目次です。
AMDA代表の菅波茂氏の先見性と実行力にはいつもながら驚かされます。
ただ残念な文章が少しあったことを書いておきます。
小田川堤防改修が民主党政権の「コンクリートから人政策でストップした」と書かれていますが、
そのような経過にはなっていないと考えています。
なぜこのような文章を書かれたのか理解に苦しみます。
また、「太陽の黒点の減少に誘発される水災害は集中豪雨という形で日本全国どこにでも発生します」という考えも、
耳にすることがあるのは確かですが、どうでしょうか。
違和感がありました。
以上です。