本州のバスガイドさんしか知らなかった頃、
沖縄の観光バスに乗って、ガイドさんの志(こころざし)の違いに
驚いたことがある。
沖縄のガイドさんは、無知な本土人に対して、沖縄の過去と
現代史を教育してくれた。
米軍基地や演習場の傍を通れば、中で何が起こっているのか
わかりやすく教えてくれた。
「あの山は円錐の美しい形をしていたが、砲撃演習で、今の平べったい山に
なったしまった。今も沖縄の土地は傷つけられているのですよ」
これは、沖縄人による本土人への啓蒙(啓発ではない)だと思った。
大切なことに目を瞑っている本土人に。
沖縄のガイドさんはすごいなーと思っていたら、北海道のガイドさんも
いろいろな意味で「すごいー」と思ってしまった。
歴史に強いのはもちろん、食事や素材、料理法にも詳しい。
そして、「北の国から」や「氷点」などは、一人語りをしてくれる。
一日で500kmを走ることも珍しくない北海道では、2時間弱で、
トイレ休憩を取りながら、ガイドさんの話を、起きては聞き、
寝ても聞くことになる。
そして、1時間半というのが、ひとつの物語として完結していく。
まさに、エピソード1→エピソード2→エピソード3→
エピソード4と続いて、陽も落ち暗闇の中、宿に着くのだ。
例えば、富良野に行く道では、「北の国から」の1話を、一人語りを
してくれる。
麓郷での黒板家の話に引き込まれる。やはり涙のシーンが入る。
車内がシーンとしてしまう。
窓の外が雪の富良野だったりするから、臨場感がある。
三浦綾子の「氷点」などは「続氷点」まで教えてくれた。
そうかそんな話だったのかと、感心する。
かってはガイドさんといえば、歌う人というイメージがあったが、
今回のガイドさんは、「歌わないなー」と思っていると、
突然、美声を披露されてあっと驚く。
「天晴れ!」である。
写真は、明治大正図誌「北海道」筑摩書房刊。
古本屋で購入しましたが、とてもよい本です。
沖縄の観光バスに乗って、ガイドさんの志(こころざし)の違いに
驚いたことがある。
沖縄のガイドさんは、無知な本土人に対して、沖縄の過去と
現代史を教育してくれた。
米軍基地や演習場の傍を通れば、中で何が起こっているのか
わかりやすく教えてくれた。
「あの山は円錐の美しい形をしていたが、砲撃演習で、今の平べったい山に
なったしまった。今も沖縄の土地は傷つけられているのですよ」
これは、沖縄人による本土人への啓蒙(啓発ではない)だと思った。
大切なことに目を瞑っている本土人に。
沖縄のガイドさんはすごいなーと思っていたら、北海道のガイドさんも
いろいろな意味で「すごいー」と思ってしまった。
歴史に強いのはもちろん、食事や素材、料理法にも詳しい。
そして、「北の国から」や「氷点」などは、一人語りをしてくれる。
一日で500kmを走ることも珍しくない北海道では、2時間弱で、
トイレ休憩を取りながら、ガイドさんの話を、起きては聞き、
寝ても聞くことになる。
そして、1時間半というのが、ひとつの物語として完結していく。
まさに、エピソード1→エピソード2→エピソード3→
エピソード4と続いて、陽も落ち暗闇の中、宿に着くのだ。
例えば、富良野に行く道では、「北の国から」の1話を、一人語りを
してくれる。
麓郷での黒板家の話に引き込まれる。やはり涙のシーンが入る。
車内がシーンとしてしまう。
窓の外が雪の富良野だったりするから、臨場感がある。
三浦綾子の「氷点」などは「続氷点」まで教えてくれた。
そうかそんな話だったのかと、感心する。
かってはガイドさんといえば、歌う人というイメージがあったが、
今回のガイドさんは、「歌わないなー」と思っていると、
突然、美声を披露されてあっと驚く。
「天晴れ!」である。
写真は、明治大正図誌「北海道」筑摩書房刊。
古本屋で購入しましたが、とてもよい本です。