『シャッター商店街と線量計 大友良英のノイズ原論』 あの大友さんの対談集です。

「あの大友さん」とは、今や超話題の朝ドラ「あまちゃん」の作曲をしている大友良英さんです。
ものを知らない私は、この本を読むまで彼が福島出身ということを知りませんでした。
この本は対談集です。

最初の対談者は、渡辺あやさんです。
ご存じ「カーネーション」の脚本家です。
「カーネーション」は、２０１１年１０月にスタートしています。
渡辺さんの３月１１日は「カーネーション」の脚本を書き始めたばかり頃だったそうです。
このドラマが被災地の方々をはじめ日本中の人々に勇気を与えたことは記憶に新しいと思います。

そして、今年の朝ドラは東北を舞台にした「あまちゃん」です。
現在、「あまちゃん」の中では、平成２１年（２００９年）の暮れが近いづいています。
１年余り後には東日本大震災が起こります。
当然、北三陸にも津波が襲います。
災禍が目前に迫っているとは知らない人々は日々の生活を精一杯生きています。

登場人物は知らない近未来のことを、私たち視聴者は知っているのです。
その日以降、テレビの中の人々は、どのような行動をとるのだろうか。
そして、その日以降、私たちはどのような行動をとったのだろうか。

	シャッター商店街と線量計 大友良英のノイズ原論
	大友良英,高橋源一郎,開沼博,もんじゅ君
	青土社