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岡山大学文学部講演会 つなぐ・つながる文学部
「若者と家族の今をみつめる」シリーズ第Ⅰ回
日時:2014年7月19日
場所:岡山大学附属図書館
第一部 <ヤングケアラー>の現在
講師:澁谷智子氏(成蹊大学教員)
渡辺道代氏(一般社団法人日本ケアラー連盟理事)
第二部 座談会・交流会
最近、ヤングケアラーって言葉聞く機会が増えたように思います。
NHK「クローズアップ現代」6月17日は観ました。
山陽新聞タウンナビというネット情報があります。
近隣地区のイベントや講演会、展示会の情報が詳しく載っています。
当日朝にチェックして、これはぜひ聞きたいと出かけました。
男性介護者である私には全く他人ごとに思えないのだ。
第一部、「ヤングケアラーと若者介護者」について、澁谷先生からお話がありました。
まず、ヤングケアラーってどんな人という定義から始まりました。
確かにほとんど知識はありません。
ヤングケアラーの定義(Brecker2000:378) 澁谷智子氏レジュメより
家族メンバーのケアや援助、サポートを行っている(あるいは行うことになっている)18歳未満の子ども。
こうした子どもたちは、恒常的に、相当量のケアや重要なケアに関わり、
普通は大人がするとされるようなレベルの責任を引き受けている。
ケアの受け手は親であることが多いが、きょうだいや祖父母や親戚であることもある。
そのようなケアの受け手は、障害や慢性の病気、精神的問題、ケアやサポートや監督が必要になる他の状況を抱えている。
※イギリスの例
2つのケースについて、紹介していただきました。
例えば、Aさんの場合の家族状況です。
・16~20歳まで、祖母の身の回りの世話を中心に担う。
・祖母は足や心臓、内臓などの疾患を持っており、自分で排泄をすることもできなかった。
・両親は共働きで、母は同時期に脳梗塞で半身不随になっていた祖父のほうの施設にも通って介護しており、
祖母の介護はほぼAさんが行った。
(事務手続きなどは母)
Aさんのように家族のために介護をする子どもたちが何人ほどいるのか。国も地方自治体も把握していない。
英国の2011年国勢調査によると、ヤングケアラーは約16万6400人で児童全体の約2%にあたるというが、実数はもっと多いと予想されている。ならば、イギリスの約2倍の人口を持つ日本では数十万人におよぶヤングケアラーがいるのではないだろうか
最近、子どもの貧困が問題になっているが、その子どもの貧困と近いところにヤングケアラーの存在があるのではないだろうか。
もちろん、問題が突然浮上したわけではなく、隠されていた状況が目に見えるようになってきたのだし、そのように見えるように研究してきた人々や、実践をしてきた人々がいるのだ。
「ヤングケアラーのためのサイト」日本ケアラー連盟
続けて書いていきたいと思います。
「若者と家族の今をみつめる」シリーズ第Ⅰ回
日時:2014年7月19日
場所:岡山大学附属図書館
第一部 <ヤングケアラー>の現在
講師:澁谷智子氏(成蹊大学教員)
渡辺道代氏(一般社団法人日本ケアラー連盟理事)
第二部 座談会・交流会
最近、ヤングケアラーって言葉聞く機会が増えたように思います。
NHK「クローズアップ現代」6月17日は観ました。
山陽新聞タウンナビというネット情報があります。
近隣地区のイベントや講演会、展示会の情報が詳しく載っています。
当日朝にチェックして、これはぜひ聞きたいと出かけました。
男性介護者である私には全く他人ごとに思えないのだ。
第一部、「ヤングケアラーと若者介護者」について、澁谷先生からお話がありました。
まず、ヤングケアラーってどんな人という定義から始まりました。
確かにほとんど知識はありません。
ヤングケアラーの定義(Brecker2000:378) 澁谷智子氏レジュメより
家族メンバーのケアや援助、サポートを行っている(あるいは行うことになっている)18歳未満の子ども。
こうした子どもたちは、恒常的に、相当量のケアや重要なケアに関わり、
普通は大人がするとされるようなレベルの責任を引き受けている。
ケアの受け手は親であることが多いが、きょうだいや祖父母や親戚であることもある。
そのようなケアの受け手は、障害や慢性の病気、精神的問題、ケアやサポートや監督が必要になる他の状況を抱えている。
※イギリスの例
2つのケースについて、紹介していただきました。
例えば、Aさんの場合の家族状況です。
・16~20歳まで、祖母の身の回りの世話を中心に担う。
・祖母は足や心臓、内臓などの疾患を持っており、自分で排泄をすることもできなかった。
・両親は共働きで、母は同時期に脳梗塞で半身不随になっていた祖父のほうの施設にも通って介護しており、
祖母の介護はほぼAさんが行った。
(事務手続きなどは母)
Aさんのように家族のために介護をする子どもたちが何人ほどいるのか。国も地方自治体も把握していない。
英国の2011年国勢調査によると、ヤングケアラーは約16万6400人で児童全体の約2%にあたるというが、実数はもっと多いと予想されている。ならば、イギリスの約2倍の人口を持つ日本では数十万人におよぶヤングケアラーがいるのではないだろうか
最近、子どもの貧困が問題になっているが、その子どもの貧困と近いところにヤングケアラーの存在があるのではないだろうか。
もちろん、問題が突然浮上したわけではなく、隠されていた状況が目に見えるようになってきたのだし、そのように見えるように研究してきた人々や、実践をしてきた人々がいるのだ。
「ヤングケアラーのためのサイト」日本ケアラー連盟
続けて書いていきたいと思います。